ミツミ電機は、電源バックアップ用のスーパーキャパシター充放電制御IC「MM4039」を発売した。停電など予期せぬ電源喪失時でも、外部メモリの適切なクローズ処理を行うことで、データの破壊を防ぐ事ができる。
ミツミ電機は2024年12月、電源バックアップ用のスーパーキャパシター充放電制御IC「MM4039」を発売した。停電など予期せぬ電源喪失時でも、外部メモリの適切なクローズ処理を行うことで、データの破壊を防ぐ事ができる。監視カメラや産業用IoT機器などの用途に向ける。
MM4039を用いると、メイン電源からマイコンなどに電力を供給しながら、スーパーキャパシターを充電することができる。万が一、メイン電源を喪失した時には、「電源喪失フラグ」を出力する。これをトリガーにしてバックアップ動作に切り替え、昇圧した電力をスーパーキャパシターからシステムに供給する。これにより、外部メモリのクローズ処理などを行うための時間を確保することができる。
MM4039は、入力最大定格が13Vで、5V/3.3V系のシステムに対応する。1直と2直のスーパーキャパシターに対応し、2直用はセルバランス機能を内蔵している。充電電流や充電電流などは外付け抵抗で設定することができる。また、フラグ出力としてメイン電源喪失の他、「パワーGOOD」や「充電エラー」などを用意した。
スーパーキャパシターの充電電流設定範囲は0.5〜2.5A、充電電圧設定範囲は2.0〜4.5V、電源バックアップの出力電圧設定範囲は2.7〜5.0V、出力電流は最大2.5A、動作温度範囲は−40〜105℃となっている。パッケージは外形寸法が4.0×4.0×0.75mmのSQFN-24で供給する。サンプル品の価格(税別)は1000円。
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