C3ファミリーは、モーター制御特化の「3M」および電力変換特化の「3P」に、それぞれエントリーラインとメインラインを用意した4シリーズで展開。メモリサイズやパッケージサイズ/ピン数のパターンも複数そろえ、計34製品を既に供給開始している(下図)
同ファミリーは、DSPや浮動小数点ユニット(FPU)を備え、最大180MHzで動作するArm Cortex-M33コアを採用。制御ループ計算を高速化する数学関数のハードウェアアクセラレーターである座標回転デジタルコンピュータ(CORDIC)もオプションで搭載可能だ。そして6Mまたは12Mサンプル/秒の高性能A-Dコンバーターおよび16チャネルのサンプルアンドホールド機能、機能が豊富なタイマー/カウンター/PWM(TCPWM)などを搭載。メインライン品では、100ピコ秒以下という高分解能PWM(HRPWM)なども搭載していて、「最小の遅延でリアルタイムにイベントに応答する高性能システムを実現する」としている。
また、上図の通り共通のパッケージ/ピン数で各シリーズを展開していることから、Tateosian氏は「顧客は同じハードウェア設計を再利用しながら、ソフトウェアやアプリケーションの性能を拡張できる」と語っていた。
下図は、同ファミリーによる顧客/システムへの利点をまとめたものだ。低遅延かつ低消費電力でリアルタイムイベントに応答する必要があるシステムのリアルタイム制御を可能にするほか、WGBデバイスの高速かつ高精度なアナログ処理およびデジタル制御を実現する。また、待機電力の低さもメリットとして挙げている。
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