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ダイヤモンド半導体の研究促進と社会実装を目指す佐賀大学とCTCが先端技術で連携

佐賀大学と伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、ダイヤモンド半導体の研究を促進するとともに、社会実装の早期実現に向けて連携する。

» 2025年01月29日 13時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

賛同者を募り、規格の標準化や量産化に向けた体制の整備も

 佐賀大学と伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2025年1月、ダイヤモンド半導体の研究を促進するとともに、社会実装の早期実現に向けて連携すると発表した。

 究極の半導体といわれるダイヤモンド半導体は、高いエネルギー効率を実現できるため、高性能のサーバ機器や通信機器、電気自動車、量子コンピュータなどへの応用が期待されている。

 こうした中で佐賀大学は、早くからダイヤモンド半導体に着目し、先端研究を行ってきた。一方でCTCは、多くのITソリューション事業を展開している。その一環として、エネルギー効率を高めることができるダイヤモンド半導体に関しても、研究・開発段階から携わることにした。

想定するダイヤモンド半導体の応用分野[クリックで拡大] 出所:佐賀大学、CTC 想定するダイヤモンド半導体の応用分野[クリックで拡大] 出所:佐賀大学、CTC

 具体的に佐賀大学は、ダイヤモンド半導体研究への委託契約などを通じた支援をCTCから受ける。研究成果については、関連する技術情報をCTCへ提供する。これに対しCTCは、研究テーマに賛同する企業や研究機関を募り、規格の標準化や量産化に向けた体制の整備を進めていく。さらに、伊藤忠グループとの連携などにより、グローバルな展開も支援していく計画である。

ダイヤモンド半導体の主な特性とパワー回路の外観[クリックで拡大] 出所:佐賀大学、CTC ダイヤモンド半導体の主な特性とパワー回路の外観[クリックで拡大] 出所:佐賀大学、CTC
佐賀大学とCTCにおける連携事業の概要[クリックで拡大] 出所:佐賀大学、CTC 佐賀大学とCTCにおける連携事業の概要[クリックで拡大] 出所:佐賀大学、CTC

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