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ADIのデバイスを活用 低コストな自動車製造向け評価ソリューション人とくるまのテクノロジー展 2025(1/2 ページ)

アナログ・デバイセズ(ADI)は「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」に出展し、自動車製造/テスト工程を支援する計測/評価ソリューションを紹介した。

» 2025年05月30日 11時30分 公開
[浅井涼EE Times Japan]

 アナログ・デバイセズ(ADI)は「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」(2025年5月21〜23日、パシフィコ横浜)に出展し、自動車製造/テスト工程を支援する計測/評価ソリューションを紹介した。

0.2Hz〜10MHzまで対応のインピーダンス測定モジュール

 ADIはA/DコンバーターをはじめとするアナログICを単体でも販売してきたが、それらを用いた計測/評価向けソリューションも展開している。

 「EVAL-ADMX2001」は、高精度のインピーダンス測定モジュールだ。A/DコンバーターやD/Aコンバーター、計装アンプ、オペアンプ、混合処理技術やDSP、高速サンプリング技術や低ひずみ増幅器を使用していて、0.2Hz〜10MHzまでの広帯域でのインピーダンス測定が行える。

インピーダンス測定モジュール「EVAL-ADMX2001」 インピーダンス測定モジュール「EVAL-ADMX2001」[クリックで拡大]
EVAL-ADMX2001の特徴 EVAL-ADMX2001の特徴[クリックで拡大] 出所:ADI

 さらに、一般的なインピーダンスアナライザーの価格は数百万円ほどであるのに対し、同製品は十数万円と大きくコストを抑えられる。

 「高精度のA/Dコンバーターなどの個別の技術をもともと持っていたので、それをモジュール化した。それぞれ買いそろえれば顧客側でも同じことができるが、どう組み合わせるか、どうレイアウトするか、ノイズ対策はどうするかなど、よく知っているADIが提供するほうがスムーズだ。また、非大手の顧客は開発リソースが潤沢でない中で市場投入までの期間を短縮しなくてはならない場合も多いので、そうした顧客の工数やコストの削減に貢献できる」(ADIブース説明員)

 想定する用途は自動試験装置や半導体の特性評価、インピーダンス回路分析やバッテリーテストなどだ。

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