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EE Times Japanは創刊20周年を迎えましたEE Times Japan 20周年

おかげさまで本日、EE Times Japanは創刊から20周年を迎えることができました。

» 2025年06月24日 10時00分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]

読者の皆さまへ

 いつもEE Times Japanをご愛読いただき、ありがとうございます。おかげさまで本日、EE Times Japanは創刊から20周年を迎えることができました。

 EE Times Japanは2005年6月24日、エレクトロニクス技術の専門誌として産声を上げました。創刊当時は紙媒体として出発し、2010年1月号からはアイティメディアの運営の下、電子版での提供を開始しました。さらに、2011年にEDN Japanが同じくアイティメディアに移管されて以降は、「EE Times Japan×EDN Japan統合電子版」を毎月発行しています。今月号で119号となりました。

EE Times Japan創刊号[クリックで拡大] EE Times Japan創刊号[クリックで拡大]

 創刊号のカバーストーリーは「アナログ新時代 限界に挑む」でした。半導体の分野は、製造プロセスで驚異的な微細化が進むロジックが注目されがちですが、アナログ/パワーの分野も、EE Times Japanにとって創刊当時から「最も基本となる、最も重要な分野の一つ」であり、その位置付けは今でも変わっていません。

EE Times Japanの雑誌とカバーストーリーEE Times Japanの雑誌とカバーストーリー EE Times Japanの雑誌とカバーストーリー[クリックで拡大]

 もう一つ、創刊当時から大切にしている思いが「エレクトロニクス技術者の仕事をサポートすること」です。これは創刊時に編集方針として掲げられています。創刊から20年がたち、媒体の形態は紙からWebへと変化し、編集部のメンバーががらりと変わった今も、その思いは引き継がれています。

 半導体/エレクトロニクス業界は、ここ数年だけを見ても大きく変わりました。垂直統合メーカーが強く、基本的にはオンショアだった半導体のビジネスは、ファウンドリーの登場と台頭などにより、水平に広がってオフショアビジネスとなり、ここ何年かは、再びオンショアへと回帰する動きが急速に進んでいます。その背景にあるのが、分断や地政学的なリスクというのが非常に残念でなりません。ただ、その状況が日本にとってはビジネス機会をもたらす側面もあること、そして日本でエレクトロニクス産業を活性化させる取り組みが増えていることについては、明るい兆しだと捉えています。

 創刊号となる2005年7月号で、当時の編集長は、技術者を「CREATOR OF TECHNOLOGY(テクノロジーの創造者)」であると述べていました。1年先ですら状況が見通しにくくなっている半導体業界ですが、技術者が「CREATOR OF TECHNOLOGY」であることだけは、この先も変わらないのではないでしょうか。そして、技術者の皆さまがそうした存在であり続けることをサポートすべく、皆さまにとって少しでも価値のある情報をお届けできたらと思っています。

 “本家”である米国EE Timesの創設は1972年。こちらは2022年に創刊50周年を迎えました。20周年は、まだまだ「ひよっこ」ですね。メディアとして次の20年を生き延び、そして創刊50周年を迎えられるよう、編集部一同、精進していきます。

 ここから数カ月間にわたり、EE Times Japanでは20周年を記念するさまざまなコンテンツを掲載していく予定です。どうぞお楽しみに!

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