メディア

新人でも怖くない ベテランに代わって現場を導くメタバースAIエージェントCEATEC 2025 日立製作所(2/2 ページ)

» 2025年10月23日 10時30分 公開
[浅井涼EE Times Japan]
前のページへ 1|2       

「カエルの鳴き声のよう」 AIが異音を言語化して共有

 Naivyは、このような作業サポートに加えて「設備異常の言語化」も行える。昨今、AIを活用した設備の異常検知や予知保全のソリューションは増えているが、現場からは「単に異常が起きていると知らせるだけでなく、どうしてそのように判断したのかも教えてほしい」という声が多かったという。

 これに対して日立は、多種多様な音源を事前学習させた基盤モデルを構築した。これによって、設備の動作音を「金属が削れ合う音」というように自然言語で表現できる。ここに正常時の設備動作音を登録すると、異音の事前学習なしで異音かどうかが判断可能になり、「判断の根拠」を合わせて示す異常検知ソリューションが実現する。現場で蓄積した過去の故障時のデータなどを登録するとさらに精度を高められるという。

 「これまで熟練者の耳に頼っていた異常検知のノウハウが、Naivyを介せば簡単に継承できる」(ブース説明員)

 ブースで展示した例では、異常時の音を「背後にカエルが鳴いているような異音が含まれてる」と表現。過去の記録と照らし合わせて「ファンが詰まっている可能性がある」と指摘し、フィルター点検を行うよう推奨していた。

正常時(左)と異常時(右)の動作音解析 正常時(左)と異常時(右)の動作音解析[クリックで拡大] 出所:日立製作所
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

特別協賛PR
スポンサーからのお知らせPR
Pickup ContentsPR
Special SitePR
あなたにおすすめの記事PR

RSSフィード

公式SNS

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.