3つのレンズを備え、独自のAIを搭載した3眼AI測距カメラも紹介した。従来のカメラでは測距が難しかった対象物も高精度で認識し、産業機器を高性能化することで労働力不足の解消に貢献するものだ。
2つのカメラを用いて対象物までの距離を測定する従来のステレオカメラは、至近距離の測距や、反射/半透明物体、繰り返しパターンのある物体の測距が困難だった。
これに対して京セラは段階的に技術開発を行っていて、2024年11月には2つのレンズを備えたAI測距カメラを発表した。レンズ間の距離を近づける独自の設計によって近距離の測距に対応したほか、筐体の小型化も実現。独自のAIで反射/半透明物体にも対応した。
今回発表した3眼AI測距カメラでは、3つのレンズを使うことで複数視差の組み合わせを利用できるようになり、測距の信頼性がさらに向上した。
説明会では、京セラの3眼AI測距カメラ/京セラの2眼AI測距カメラ/他社の2眼測距カメラを比較するデモを紹介。京セラの3眼AI測距カメラでは半透明物体が鮮明に測定できていた。
同製品は、電子基板や織物など、繰り返しのパターンが見られる対象物の検査にも利用できる。また、針や糸など細く反射の多い器具が多数存在する手術現場や、果実や葉が互いに遮蔽し合う農業現場での位置測定にも貢献する。
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