米Ambiq Microは、エッジAIデバイスに向け、ニューラルプロセッシングユニット(NPU)搭載の超低消費電力SoC(System on Chip)「Atomiq」を開発した。独自の「SPOT(スポット:サブスレッショルド電力最適化技術)」を活用し、エッジAIデバイスにおいて高い演算性能と低消費電力の両立を実現している。
低消費電力の半導体ソリューションを提供する米Ambiq Microは2026年1月、エッジAIデバイスに向け、ニューラルプロセッシングユニット(NPU)搭載の超低消費電力SoC(System on Chip)「Atomiq」を開発したと発表した。独自の「SPOT(スポット:サブスレッショルド電力最適化技術)」を活用し、エッジAIデバイスにおいて高い演算性能と低消費電力の両立を実現している。
エッジAIデバイスでは、高い処理能力を実現しながらバッテリーの長時間使用を可能にするために、消費電力も抑える必要がある。これらの課題を解決するために開発したのがAtomiqだ。
Ambiqは、半導体の消費電力を低減できる独自技術SPOTをベースにした製品を展開している。同技術は、その名が示す通り、CMOSにおいてサブスレッショルド電圧で半導体を起動できる技術だ。Atomiqは、この技術をAIアクセラレーション向けに活用することで、高度なAI機能と高いエネルギー効率を実現した。
また、エッジAIに向けてNPU「Arm Ethos-U85」を集積し、スパース性とオンザフライ重みデコンプレッションをサポート。200GOPSを超えるAI処理性能を実現しことで、コンピュータビジョンや多言語音声認識、センサーモデルなどのワークロードをデバイス上で直接実行できるという。
さらに、Ambiqが提供するHelia AIプラットフォームを、AI開発キット(ADK)やモジュール型neuralSPOT SDKなどと組み合わせて用いれば、エッジAIデバイスの開発期間を大幅に短縮できる。
Ambiqはこれまで、2億8000万台以上のデバイスを供給してきた。今回、「CES 2026」(2026年1月6〜9日、米国ネバダ州ラスベガス)にも出展し、パートナー企業であるBravechipやRondsにおける導入事例などを紹介した。
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