対して、2026年4月に新たに発表したKAMUI γは、データセンター向けではなく、オフィスや工場、倉庫などに小規模に導入することを想定したものだ。αとβでは冷却設備はラックとは別になっているが、γではチラーや熱交換器をラックに内蔵している。水をチラーで冷却する必要があるので、PUEは1.2程度と、地下水を用いるα/βよりは少し高くなるが、それでも空冷より冷却効率が高い。
笹田氏は「KAMUI γは電源さえあればどんな場所でも利用できる」と説明する。ラック外への放熱がほとんどないことから、専用の空調設備も必要なく、短期間かつ低コストで導入できる。
KAMUI γの導入は1台から可能だ。Quantum Mesh 最高戦略責任者の小林慎和氏は「従業員数1000人ほどの企業であれば、全員が生成AIをフルに活用しても1台で十分だ。『1社に1台』とアピールしたい」と述べる。ただし、安全性や冗長性の観点から、もう1台導入してバックアップ体制を取ることを推奨するという。
Quantum Meshは将来に向け、水を用いずに冷却液を直接冷やす方式も構想している。
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