三菱電機は2026年4月15日、パワーデバイス製作所福岡地区(福岡市)に新工場棟「パワーデバイスA棟(PA棟)」を建設し、竣工式を行った。PA棟には敷地内に点在していた製造ラインの一部を集約し、生産効率の向上を図る。設計や開発部隊の近接に配置され、設計から生産まで一貫体制を構築する。
三菱電機は2026年4月15日、パワー半導体モジュール組み立て/検査工程のマザー工場であるパワーデバイス製作所福岡地区(福岡市)に新工場棟「パワーデバイスA棟(PA棟)」を建設し、竣工式を行った。
三菱電機は2024年、需要拡大が見込まれるパワー半導体を迅速かつ安定的に供給していくため、パワーデバイス製作所福岡地区に新工場を建設すると発表していた。新設されたPA棟には敷地内に点在していた製造ラインの一部を集約し、導線や仕掛滞留を削減するとともに、ファクトリーオートメーション(FA)システムの新規導入により生産効率を最大40%向上させる予定だ。
設計や開発の部隊と製造ラインを近接配置することで、実機での改善/検証を高速化し、開発から量産までのリードタイム短縮も実現する。装置の搬入やライン構築を順次進め、2026年10月から本格稼働する予定だ。
竣工式には三菱電機の半導体・パワーデバイス事業本部長の竹見政義氏や福岡県副知事の江口勝氏、福岡市副市長の中村英一氏をはじめとした関係者約80人が参加した。
あいさつを務めた竹見氏は「近年、カーボンニュートラルの観点から、電力を効率よく制御できるパワー半導体の需要はますます高くなっている。PA棟は部材調達から製造、出荷に至るまでの生産工程を効率化するとともに、製品開発力を一層向上するため、設計、開発から生産技術検証、生産まで一貫して行う体制を構築する」と述べる。
「本日の竣工式を皮切りに、PA棟の本格稼働に向けて装置搬入や試運転などを順次進める。従業員一同、気持ちを新たに一層の努力を重ね、企業の発展と社会への貢献に全力で取り組む」(竹見氏)
施工者を代表してあいさつに立った竹中工務店 常務執行役員の山口紀郎氏は「2023年からPA棟の施工を開始し、無事に今日を迎えられたことの喜びを噛みしめている。パワー半導体は人間でいう筋肉に当たり、カーボンニュートラル実現に重要だと聞いている。(PA棟稼働によって)設計から生産まで一貫した体制を構築し、ますます発展することを願う」と述べた。
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