トレンチ型SiC-MOSFETチップをサンプル提供、三菱電機:電力損失はプレナー型のほぼ半分
三菱電機が、パワー半導体「トレンチ型SiC-MOSFETチップ」4品種を開発し、2026年1月21日からサンプル品の出荷を始める。電気自動車(EV)のトラクションインバーターやオンボードチャージャー、大陽光発電などの再生可能エネルギー用電源システムなどの用途に向ける。
三菱電機は、パワー半導体「トレンチ型SiC-MOSFETチップ」4品種を開発し、2026年1月21日からサンプル品の出荷を始めると発表した。電気自動車(EV)のトラクションインバーターやオンボードチャージャー、大陽光発電などの再生可能エネルギー用電源システムなどの用途に向ける。
新製品は定格電圧が750Vで、オン抵抗が20mΩの「WF0020P-0750AA」、40mΩの「WF0040P-0750AA」、60mΩの「WF0060P-0750AA」、80mΩの「WF0080P-0750AA」という4品種だ。
従来のトレンチ型SiC-MOSFETチップと同様に、独自の構造を採用した。この結果、プレナー型SiC-MOSFETに比べ、オン抵抗を低減。また、斜め方向からイオン注入を行う構造を採用したことでスイッチング損失を抑えた。
これらの技術により、電力損失はプレナー型のほぼ半分となった。さらに、独自のゲート酸化膜製法を用いることで、品質の長期安定性を実現している。サンプル価格は個別見積もり。
トレンチ型SiC-MOSFETを作り込んだウエハーとチップのイメージ図[クリックで拡大] 出所:三菱電機
600m先の人も検知、長距離LiDARを三菱電機が開発
三菱電機は、鉄道向け長距離LiDARを開発した。鉄道車両の運転席に搭載すれば、600m先にいる人を検知できる。鉄道沿線に定点設置すれば、600m先にある20cm程度の落下物を検知することができるという。
IOWN APN活用で遠隔地の産業機器をリアルタイム制御、NTT東ら
NTT東日本と三菱電機、CC-Link協会(CLPA)は、産業用ネットワーク「CC-Link IE TSN」を搭載した産業用機器同士をIOWN APN(アイオン・オールフォトニクスネットワーク)で結び、遠距離間でのリアルタイム通信に成功した。最大1600km離れた場所に設置された機器をリアルタイムに監視/制御できることを確認した。
リアルな3D映像を空中に、三菱電機が新ディスプレイを開発
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山手線車両に次世代VVVFインバーター装置、最新SiC搭載
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