ルネサス取締役代表執行役社長兼CEOの柴田英利氏は「2026年12月期第1四半期は良い数字だったと受け止めている。自動車向けは予想以上に強く、先進運転支援システム(ADAS)向け車載SoC(System on Chip)「R-Car」の第4世代品が順調に立ち上がっているうえ、前世代品も顕著に伸びている。自動車を取り巻く環境が大きく変わる中、われわれの想定以上に前世代プラットフォームを長く使う動きがあり、それが後押ししている印象だ」と語る。
産業・インフラ・IoT向けではデータセンター向け、クライアント向けともにAI関連で旺盛だと説明。一方、2025年12月に台湾で起きた地震でサプライヤーのパートナーが影響を受けたとしていて「需要は非常に強いが、生産が追い付かず伸びが抑制された、というのが実態だ」とする。
2026年12月期第2四半期の業績予想(Non-GAAPベース)は、売上高が3880億円(±75億円)で前年同期比(タイミングデバイス事業除外後)22.3%増、売上総利益率が57%で同0.7ポイント増、営業利益率が29%で1.5ポイント増としている。
柴田氏は「第1四半期の好調な結果を受けて販売チャネル在庫を拡充したかったが、少ししか拡大できなかった。第2四半期以降はもっとチャネル在庫を積んでいかないとまずい、と考えている。産業・インフラ・IoT向けは第2四半期も引き続き需要が強い見通しで、供給面がボトルネックになっている状態だ」と語る。
「現時点だと、テスターの全体的な不足や台湾地震によるウエハー供給への影響などがボトルネックの要因になっている。ウエハーをさまざまなサプライヤーから引っ張ってくるなどの動きを続けているため、うまくいけば第2四半期業績は予想よりも良い結果になるかもしれない。マクロ要因を中心に予想が難しい面もあるが、構造的な成長ドライバーもいくつか見えていて、足元は当面強いと思っている」(柴田氏)
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