波長多重PONシステムで10W超の大電力伝送、電気通信大ら : 空孔コア光ファイバーを採用
電気通信大学とライテラジャパン、慶應義塾大学の研究グループは、空孔コア光ファイバーを用いた波長多重PONシステムにおいて、光ファイバーへの入力パワーが最大10Wを超える大電力光信号伝送に初めて成功した。
電気通信大学とライテラジャパン、慶應義塾大学の研究グループは2026年7月、空孔コア光ファイバーを用いた波長多重パッシブ光ネットワーク(PON)システムにおいて、光ファイバーへの入力パワーが最大10Wを超える大電力光信号伝送に初めて成功したと発表した。
研究グループは今回、PONシステムの局側装置(OLT)とスプリッター間に、Lighteraが開発した空孔コア光ファイバーを採用。5Gの標準規格であるキャリア周波数28GHzの5G NR信号で変調された4つの波長の通信用光信号を多重伝送することで、10Wを超える大電力伝送を実現した。
PONシステムの下り伝送では、通信用光信号のパワーを増やすことで、より多くの無線基地局へ通信することが可能となる。しかも、光パワーを飛躍的に高めることで、通信用信号に加え光エネルギーも伝送できる。これにより、無線基地局へ給電することが可能となる。
上図は大電力PONシステムの実験構成。下図は実験設備と光ファイバー入力パワーに対するエラーベクトル振幅(EVM)[クリックで拡大]出所:電気通信大学他
研究グループは今後、さらに広い波長域で多波長化に取り組み、より多くの無線基地局と通信できるモバイル通信やIoT向けPONシステムの実用化を目指す。
次世代半導体配線構造の寿命ばらつきを解明、LSTC
技術研究組合 最先端半導体技術センター(LSTC)は、1nm世代以降のロジック半導体で採用が期待されるルテニウム/エアギャップ(Ru/AG)配線構造において、製造ばらつきが絶縁寿命に影響することを解明した。
「発電する窓」に応用も CQD太陽電池を安価に量産できる技術
電気通信大学の研究グループは、東京大学や中国の蘇州大学との共同研究により、コロイド量子ドット(CQD)インクを用いた太陽電池を、大量かつ安価に製造できる技術を開発した。試作した大面積モジュールで変換効率10.0%を達成した。「発電する窓ガラス」や「着る太陽電池」などへの応用を想定している。
新手法で磁気結合回路を等価な電気回路に変換
電気通信大学と三菱電機は、磁気結合回路を等価な電気回路に変換する手法を共同開発した。磁気結合回路をグラフネットワークとして表現できれば、グラフニューラルネットワーク(GNN)を活用し、回路の寿命予測や自動設計などの精度向上が可能となる。
空孔コア光ファイバーで次世代光回線を実証 省エネ通信に前進
沖電気工業(OKI)とライテラジャパン、慶應義塾大学は、空孔コア光ファイバー(HCF)を用いて次世代光回線の実証に成功した。通信トラフィックの増大に対応しつつ、消費電力を従来の10分の1に低減できるという。
「基盤は整った」 現場で学ぶオンデバイスAI、ロームが展開加速
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半導体製造工程に「量子技術」を本格導入、ロームなど
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