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量子センシングの社会実装推進 東陽テクニカら共同研究企業や研究機関との連携強化

東陽テクニカは、量子科学技術研究開発機構(QST)および、Type-I Technologiesと共同で、量子センシング技術に関する研究を始める。ダイヤモンドNVセンターを用いた量子センサーや量子センシング装置の製品化に取り組み、量子センシング技術の早期社会実装を目指す。

» 2026年08月24日 13時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

関連企業や研究機関との連携を強化、量子技術者の育成にも注力

 東陽テクニカは2026年8月、量子科学技術研究開発機構(QST)および、Type-I Technologiesと共同で、量子センシング技術に関する研究を始めると発表した。ダイヤモンドNVセンター(窒素-空孔中心)を用いた量子センサーや量子センシング装置の製品化に取り組み、量子センシング技術の早期社会実装を目指す。

 量子センシングは、磁場や電場、温度、圧力などのわずかな物理量を高い精度で計測する技術。半導体チップの故障解析や電気自動車(EV)用モーターの磁場評価など、幅広い分野での利用が期待されている。

 ここで用いられる量子センサーの1つが「ダイヤモンド量子センサー」。その中核技術となるのが「ダイヤモンドNVセンター」である。ダイヤモンド結晶中の窒素(Nitrogen)と空孔(Vacancy)の欠陥構造を利用することで、高感度かつ高精度な測定が行える。ただ、実用化に向けてはNVダイヤモンドの供給体制や品質レベルが十分ではなかったという。

 そこで今回、QST量子生命科学研究所が所有する量子センシング技術と、QST発ベンチャーのType-I Technologiesが有するダイヤモンドNVセンター技術および、東陽テクニカが蓄積してきた計測技術や光学技術などを持ち寄り、実用化に向けた共同研究を行うことにした。

 なお、東陽テクニカは超伝導型量子コンピュータを製造、販売するIQM Quantum Computers(フィンランド)や、高感度イメージングカメラメーカーのRaptor Photonics(英国)、ダイヤモンドNVセンターを用いた量子教育キット「Quantum Edukit」を製造、販売するQZabre(スイス)などと販売代理店契約を結び、量子ソリューション事業を展開しており、これら関連企業との連携を強化していく。さらに、量子分野の人材育成にも力を入れている。

 共同研究の主なテーマとして、「ダイヤモンドNVセンターを用いた量子センサーの開発、評価、実証」「量子センシング装置の試作および性能評価」「製品化に向けた技術課題および市場適応性の検討」を挙げている。

[クリックで拡大] 出所:東陽テクニカ

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