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IonQがSkyWater買収へ 「完全な量子エコシステム」構築狙うファウンドリー事業は継続

イオントラップ方式の量子コンピュータを手掛けるIonQが、米国の半導体ファウンドリーSkyWater Technology(以下、SkyWater)を18億米ドルで買収する。SkyWaterは、IonQの完全子会社としてファウンドリー事業を継続する。

» 2026年01月27日 20時26分 公開
[永山準EE Times Japan]

 イオントラップ方式の量子コンピュータを手掛けるIonQが2026年1月26日(米国時間)、米国の半導体ファウンドリーSkyWater Technology(以下、SkyWater)を18億米ドルで買収すると発表した。SkyWaterは、IonQの完全子会社としてファウンドリー事業を継続する。

「垂直統合型量子プラットフォーム企業」が誕生

 両社は、この買収によって初の『垂直統合型量子プラットフォーム企業』が誕生する、と説明。IonQの独自技術およびアーキテクチャと、SkyWaterの研究開発(R&D)と製造能力および、差別化された開発サービスを組み合わせることで、完全な量子エコシステムを構築するとしている。

 IonQの会長兼CEOであるNiccolo de Masi氏は「この買収により、IonQは量子コンピューティングのロードマップを大幅に加速させ、国内で完全に拡張可能なサプライチェーンを確保できる。米国を拠点とした安全な設計、パッケージング、チップ製造によって、当社は陸上/海上/航空宇宙向けの量子コンピューティング、量子ネットワーク、量子セキュリティ、量子センシングといった相互連携が深まる応用分野全体で垂直統合の恩恵を受ける。当社の革新的な量子プラットフォームと、並列イノベーション、エンジニアリング、製造におけるSkyWaterの卓越した能力を統合することで、米国がミッションクリティカルな用途に量子技術を導入する能力が加速されると確信している」と述べている。

 今回の統合によって、IonQは製造スケジュールの加速を見込んでいて、20万量子ビットQPUの機能テストを2028年に前倒し実施し、8000以上の超高忠実度論理量子ビットを実現する見込みだという。

SkyWaterは完全子会社としてファウンドリー事業継続

 なお、買収後もSkyWaterは完全子会社として名称を維持し顧客にサービスを提供する予定で、SkyWaterの現CEO、Thomas Sonderman氏が同子会社を率いる。SkyWaterは、全顧客に対し先端技術サービス、ウエハーサービス、先端パッケージングサービスに加え、原子時計や量子インターコネクトの提供を継続する。

 Sonderman氏は「この統合は、SkyWaterの進化における重要な転換点だ。量子コンピューティングと製造がますます連携を深める中、米国最大の純粋専業ファウンドリーとして、SkyWaterは公的/民間の両セクターで高度開発および製造サービスの第一選択肢となっている。IonQとの連携によって、次世代量子チップに向けた複数のエンジニアリング経路が加速され、スピード、精度、スケールが実現される」とコメント。さらに「重要なのは、SkyWaterが全ての半導体ファウンドリー顧客に対するコミットメントを維持し続ける点だ。量子センシングおよび量子ネットワーキングのソリューションのより広範なポートフォリオを通じ、量子分野のマーチャントサプライヤーとしての地位をさらに強固にし、顧客/パートナーに貢献していく」と述べている。

 今回の取引は既に両社の取締役会で満場一致で承認済み。今後、SkyWaterの株主による承認や必要な規制当局の承認の取得およびその他の慣例的な完了条件の充足を経て、2026年第2四半期または第3四半期に完了する予定だ。

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