写真で振り返るCEATEC(後編) あのスパコンの“トーフ”、ドコモの食品サンプル……:CEATEC 2011 フォトギャラリー(4/4 ページ)
食事の記録とカロリー管理を簡単に NTTドコモが参考出品したデモである。携帯電話機で食事を撮影し、その画像をサーバに送信するだけで、サーバ側で食事内容を自動的に判別し、メニュー名の候補を端末に表示する。ユーザーはその中から該当するものを選択するだけで、食事とカロリーを簡単に記録できるという仕組みだ。あらかじめ食品のデータベースを作成してサーバ側に置いておき、端末から送られた画像を解析することで候補を挙げる。認識率は高く、「10個の候補を挙げると、ほぼその中に該当するメニューが入っている」(同社の説明員)という。ただし撮影された食事が「大盛りか普通盛りか」といった量の判断はできず、カロリーの値としては各メニューの普通盛り相当の数字を用意しているとのこと。商用化の予定は現時点では未定である。
着脱可能なジャケットに放射線量センサーを内蔵 NTTドコモはこの他、スマートフォン本体に標準的には搭載しにくい機能を、着脱可能なジャケットに内蔵するというコンセプトも披露した。「スマートフォンに標準的に搭載されているハードウェアでは実現できないような機能は、オプションとして提供したい。本体にハードウェアを追加すると、開発コストも筐体サイズも大きくなってしまうので、その機能を必要としていないユーザーにこれらを負担させることは避けたいからだ。そこでオプション機能を実現するハードウェアをジャケットに組み込んでいくつも用意し、ユーザーが必要に応じて“着せ替え”られるようにした」(同社の説明員)。この写真は、放射線量センサーを内蔵したジャケットである。NECが開発したものだ。空間中のガンマ線を検出でき、検出精度は0.01μSv/h(マイクロシーベルト毎時)、60keV(キロエレクトロンボルト)以上だという。ガイガー管ではなく、半導体センサーを採用している。
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