ARMベースの32ビットマイコンシリーズを数多く展開するNXPセミコンダクターズジャパン。その他、電球にIPアドレスを割り振り、ネットに接続した機器で電球を制御する方法など、スマートライティング関連のデモやセミナーも行う。
2011年11月16〜18日の3日間、パシフィコ横浜で組み込み関連の最先端テクノロジーや基盤技術が多数集結する「Embedded Technology 2011/組込み総合技術展(以下、ET2011)」が開催される。
このET2011開催に先立ち、アイティメディアが運営する組み込み/エレクトロニクス関連メディア「@IT MONOist」「EE Times Japan」「EDN Japan」では、ET2011の特設ページをオープンし、来場予定者や来場検討されている方々に向け、注目企業の見どころ情報を開催直前までお届けしていく。また、同特設ページでは、会期中・会期後も速報やリポート記事を多数掲載する予定なので期待してほしい(継続してウオッチしていただきたい!)。
今回は、昨年のET展に引き続き、32ビットマイコンの展示に力を入れるNXPセミコンダクターズジャパンを紹介する。
>>3メディア合同「Embedded Technology 2011特集」
NXPは、ARMコアを搭載した32ビットマイコンの展開に注力している。同社は、「複雑な処理を要求する機器では、8ビットや16ビットのマイコンでは処理性能が足りない。その上、多数の命令が必要になるのでプログラムサイズが肥大化して、プログラムサイズの小型化や、消費電力の低減を実現することはできない」と述べる(参考記事:8ビット、16ビットの時代は終わる)。
NXPは「Cortex-M0/M3/M4」コアをベースにした製品シリーズを展開しており、ET2011でもそれらを中心とした展示とデモンストレーションを行う。具体的には、Cortex-M0を搭載した「LPC1100/LPC1200」シリーズ、Cortex-M3ベースの「LPC1300/LPC1700/LPC1800」シリーズ、Cortex-M4に加えてCortex-M0も搭載した「LPC4300」シリーズなどを紹介する。例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ドライバを内蔵した「LPC11D00」、USBインタフェースを搭載した「LPC11U14」、128Kバイトのフラッシュメモリを搭載したLPC1200シリーズ、イーサネットやUSB 2.0(ハイスピード)、LCDコントローラなどの周辺機能を搭載した「LPC18xxシリーズ」、LCDドライバや、SDRAMをサポートする外部メモリコントローラを搭載した「LPC178x」などがある。
また、30米ドルと低価格の開発プラットフォームである「LPCXpresso」や、プロトタイピングツール「mbed」なども紹介する(参考記事:マイコン評価ボード「mbed」、高速プロトタイピングがなぜ可能なのか)。mbedを搭載した「m3pi Robot」(車輪が付いた小型ロボット)を1台ずつ走らせ、そのタイムを競うイベントも開催する。
この他、ET2011の特別企画ゾーン「スマートエネルギーと組込み技術」では、スマートライティング関連のデモと、20分程度のセミナーを行う。2.4GHzの周波数帯に対応した近距離無線通信を用いてLEDランプを制御する方法や、電球にIP(Internet Protocol)アドレスを割り振ることでインターネットに接続したスマートフォン/PC/テレビなどから電球を制御する方法など、NXPのRF関連製品を用いた「スマートライティングソリューション」を紹介するという(参考記事:全ての電球にIPアドレスを、「賢い照明」の実現に向けた半導体ソリューションをNXPが発表)。
「ET2011が、より多くのエンジニアの方に、NXPの32ビットマイコンやRF製品を知っていただく機会になることを期待します」(NXP)。
会期 | 2011年11月16日(水)〜18日(金) |
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時間 | 10:00〜17:00(17日(木)は18:00に終了) |
会場 | パシフィコ横浜 |
NXPセミコンダクターズジャパン・ブースNo. | C-02 |
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