セイコーエプソンが開発したリスト装着型のGPSランニング機器の重量は50g、本体の厚みはわずか13mmと薄い。高精度と低消費電力を両立させた小型GPSモジュールを開発することで実現した。
セイコーエプソンは2012年2月21日、スポーツ機器市場に参入すると発表した。その第1弾として、リスト装着型のGPSランニング機器を投入する。重量は50g、本体の厚みはわずか13mmと薄く、「同様の製品カテゴリでは業界最軽量」(同社)という。ランニング愛好者向けに2012年内に発売する予定である。
開発したGPSランニング機器は、リスト装着型ながら高精度GPSモジュールを内蔵しており、ランナーは手首に着けた状態で、走行距離やスピード、ペースなどを正確に測定できる。「見知らぬコースでも、走行距離やペースを正確に把握し、効果的に練習を進めたり、より一層ランニングを楽しむことができる」(同社)。
GPS連続計測時間*1)は12時間と長いため、さまざまな長時間レースで充電することなく連続して使用できる。今回新たに、高精度と低消費電力を両立させた小型GPSモジュールを開発することで実現した。このGPSモジュールには、同社が半導体事業と水晶デバイス事業で長年にわたって培ってきたセンシング技術のノウハウが生かされているという。
同社は今後も、スポーツ機器やヘルスケア機器の市場を対象に、同社が強みとするセンシング技術や低消費電力技術、小型化技術を展開したリスト型機器およびインターネットサービスの提供を進める。
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