新日本無線のマイク用MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)トランスデューサが、累計出荷数で1億個を超えた。同社は2013年3月より同製品の本格量産を始めており、わずか1年で大台に達した。2014年度には、さらに小型化を図り、感度を高めた第2世代のMEMSトランスデューサや、デジタル出力の増幅アンプなども商品化していく予定である。
新日本無線は2014年3月14日、マイク用MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)トランスデューサの累計出荷個数が1億個を超えたと発表した。同社は2013年3月より同製品の本格量産を開始しており、わずか1年で大台に達した。2014年度には、さらに小型化を図り、感度を高めた第2世代のMEMSトランスデューサや、デジタル出力の増幅アンプなども商品化していく予定である。
MEMSトランスデューサは、スマートフォンやスマートフォン用イヤーピース、タブレット端末などに実装されるマイク用途向けで需要が拡大している。特にMEMSマイクは、スマートフォン自体の需要拡大に加えて、マイクモジュールが従来のECM(Electret Condenser Microphone)から、リフローに対応可能なMEMSタイプへの置き換えが進んでいることも需要を押し上げる要因となっている。市場の拡大に伴い、同社のMEMSトランスデューサも出荷数量が拡大し、累計の出荷個数はわずか1年間で1億個に達した。
同社は、MEMSトランスデューサと組み合わせて使う音声増幅アンプも開発し供給している。このため、同社の半導体デバイスを組み合わせて用いれば、マイクモジュールとして高い性能を実現できるよう、特性の合わせこみを行いやすくしたことも強みとなっている。
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