オン・セミコンダクターは2014年7月、日本国内で主に製品開発を行っている事業部門「システム・ソリューションズ・グループ」におけるスマートフォン向け半導体の製品戦略に関する会見を都内で開催した。
オン・セミコンダクター(オンセミ)は2014年7月17日、日本国内で主に製品開発を行っている事業部門「システム・ソリューションズ・グループ」(以下、SSG)におけるスマートフォン向け半導体の製品戦略に関する会見を都内で開催し、カメラモジュール用制御ICの新製品の他、バッテリー用ICの製品展開状況を紹介した。
SSGは、2011年に買収した三洋半導体の事業部門を継承した事業グループであり、現在も日本国内の旧三洋半導体の拠点を中心に製品開発などを行っている。SSGの主力事業の1つがモーター制御ICなどを手掛ける「インテリジェント・パワー・ソリューション事業」で、モーター制御ICで培った技術を応用して成長著しいスマートフォン向け製品の強化を実施している。
展開するスマホ向け製品は、スマホに内蔵されるカメラモジュール用のオートフォーカス(AF)制御ICや手振れ防止用制御IC、バッテリー用の残量計ICや保護ICだ。
同社インテリジェント・パワー・ソリューション事業部の事業部長を務める川崎郁也氏は「端末メーカーが、他社のスマホと差異化するための技術として、最も注力している領域の1つが、バッテリー領域だ。加えて、カメラの性能もスマホに特長を持たせることが可能な領域。われわれは、スマホのキーコンポーネンツといえるバッテリー、カメラを対象にビジネスを展開する」という。
加えて、「スマホ市場は、今後も出荷台数が伸びていく成長市場だ。ただ、成長していくのは、中国、アジアが中心で、どちらかといえば、低価格な端末。SSGとしても、この成長する中国/アジア向けスマホをターゲットにした製品を提供していく」と語る。
低コストなボリュームゾーンのスマホに向けて、カメラ、バッテリー用製品ともに共通するコンセプトが、“ハイエンドの性能、機能を低コストで実現する”だ。この日、発表したAF制御IC「LC898214」も、ハイエンドの性能、機能を低コストで実現する製品となっている。
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