狙うは、薄い存在感!? 消費電流0.5μAのDC-DCなどを公開:ウェアラブルEXPO(2/2 ページ)
ウェアラブル特化型新製品の中でプッシュボタン リブートコントローラ「XC6190シリーズ」もユニークな製品だ。プッシュボタン リブートコントローラとは、マイコンなどが暴走、フリーズした際に、ボタン入力をトリガにして、マイコンなどにリセット信号を与え、強制的に再起動させるもの。正常動作を続ける限り、動作する必要がないICであり「“存在が薄い”をコンセプトに開発した」という。
まず、消費電流は0.01μAで、「ほぼゼロをうたえる水準の消費電流になっている」とし、サイズも1.45×1.0×0.4mmないし1.3×1.3×0.4mmの小型化を実現。さらにプッシュボタンの長押し時間を調整する抵抗を内蔵した製品(7.5秒ないし12.5秒固定品)をラインアップするなど、リブートコントローラの存在を消すべくさまざまな工夫を盛り込んだ。「こうしたコンセプトのリブートコントローラICは少なく、想定以上の引き合いを得ている」という。
プッシュボタン リブートコントローラ「XC6190シリーズ」のデモボード (クリックで拡大)
その他にも、インダクタ内蔵型の独自DC-DCコンバータ「micro DC/DC」として、2.0×2.5×1.0mmサイズの降圧型50mA出力品なども参考出品した。「ウェアラブル機器市場は、ICチップの小型化技術、超小型のパッケージ技術を持つトレックスの強みが生かせる市場であり、今後もウェアラブル機器向けにより小型/高効率の製品をそろえていく」としている。
さまざまな手法でインダクタを内蔵/搭載する独自DC-DCコンバータ「micro DC/DC」 (クリックで拡大)
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