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ルネサスが「第4次産業革命の布石」を目指すコンソーシアムの参加企業募集を開始ビジネスニュース 企業動向

ルネサス エレクトロニクスは2015年1月27日、同社LSI製品を核にした産業機器制御システムや産業ネットワークシステムの開発を目指して同年2月に立ち上げる「R-INコンソーシアム」への参加企業募集を開始したと発表した。

» 2015年01月27日 15時00分 公開
[EE Times Japan]

 ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2015年1月27日、同社LSI製品を核にした産業機器制御システムや産業ネットワークシステムの開発を目指して同年2月17日に立ち上げる「R-INコンソーシアム」への参加企業募集を開始したと発表した。

 ルネサスは現在、半導体製品単体販売ビジネスに加え、自社半導体製品を組み合わせた「キット」、自社製品と協力企業の製品で構成する「プラットフォーム」といったより完成品に近いシステムレベルでの提案/販売ビジネスモデルの強化に取り組んでいる。

2015年2月設立予定

産業用イーサネット通信LSI「R-IN32M3シリーズ」

 2月に設立する「R-INコンソーシアム」は、産業用イーサネット通信LSI「R-IN32M3シリーズ」やハイエンドマイコン「RZファミリ」といった産業機器向け半導体製品をベースにした「プラットフォーム」を協力企業と共に構築し、産業機器分野のユーザーに提供していくことを目指すもの。R-INとは、Renesas’s Platform for Industryの略で、産業機器/産業ネットワークに向けてルネサスが提供するプラットフォームの総称とする。

 コンソーシアムの活動としては、共同プロモーション活動や参加企業間の技術/製品情報の相互展開、協業による新ソリューション構築を行っていく他、参加企業には産業機器向け半導体製品の開発計画の先行提供などを行うという。

 ルネサスでは、「まず、産業用イーサネットをサポートしたR-IN32M3シリーズとR-INエンジンを搭載したネットワーク処理とリアルタイムを追求したモーター制御を融合させたハイエンドマイコン『RZ/T1グループ』によるプラットフォームの提供からスタートとさせる。コンソーシアムメンバー間の自律的な協業によって創生される幅広く革新的なソリューションラインアップにより、産業オートメーション市場をけん引し、今後予想される『第4次産業革命』への布石としてユーザー、メンバーのグローバルなビジネス拡大に貢献することを目指すもの」としている。

 これまでに、CC-Link協会、IARシステムズ、アルゴシステム、横河ディジタルコンピュータなど20社/団体が、同コンソーシアムへの参加を表明しているという。

先行する自動車分野のコンソーシアムには150社が参加

 ルネサスがプラットフォーム構築を目指したコンソーシアムを設立するのは、カーナビゲーションシステムなど自動車のヘッドユニット向けプラットフォーム構築を目指す「R-Carコンソーシアム」に続くもの。R-Carコンソーシアムの参加企業数は2015年1月時点で世界150社以上を数えるとしている。

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