TSMCは、台湾国内の既存工場の増強策として、5000億ニュー台湾ドル(約160億米ドル)を追加投資する計画を明らかにした。
世界最大の半導体ファウンドリであるTSMCは、台湾国内の既存工場の増強策として、5000億ニュー台湾ドル(約160億米ドル)を追加投資する計画を明らかにした。
同社は、拡張工事の実施時期などについては明かしていないが、今後数年間にわたり、必要とされる生産量に応じて毎年資金を投じていく予定だとしている。
投資予定地は、台中市内にある中部サイエンスパークだ。TSMCによると、同社は現在この地域において3400人超を雇用しているが、新たな投資によって5000人の新規雇用を生み出すという。
TSMCの共同最高経営責任者(共同CEO)であるC. C. Wei氏は、発表資料の中で、「TSMCは台中において、安定した基盤を構築している。最先端技術の開発や、売上高の増加、新たなマイルストーンの達成などを実現したり、さらに世界トップクラスのグリーン企業としての地位を確立していく上で、最も重要な拠点だといえる」と述べている。
TSMCの台中地区での生産量は2014年、2000億ニュー台湾ドル規模に達した。これは、同社生産量全体の28%を占めるという。
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