日本アルテラは、「TECHNO-FRONTIER 2015」(2015年5月20〜22日、千葉・幕張メッセ)で、「Generation 10 FPGA」向けデジタル電源を紹介した。供給する電圧をFPGAチップごとに最適化することで、消費電力を最大40%節減することができる。
日本アルテラは、2015年5月20〜22日に千葉・幕張メッセで開催された「TECHNO-FRONTIER 2015」において、FPGAへの供給電圧を最適化することができ、消費電力を大幅に節減することが可能となるデジタル電源ソリューションを展示した。
アルテラは、2013年に電源ICメーカーのEnpirion(エンピリオン)を買収し、FPGA製品に最適化した電源ICの開発/供給を始めた。その1つが、最新FPGAに向けたデジタル制御方式の降圧型DC-DCコンバータIC「EM1130」である。FPGAに内蔵されたSmart VID(Smart Voltage ID)情報を読み取り、供給する電圧をFPGAチップごとに最適化することで、消費電力を最大40%節減するための仕組みが組み込まれている。
EM1130は、同社が「Generation 10 FPGA」と呼ぶ「Arria 10」や「Stratix 10」のコア電源用途に適した仕様となっている。Smart VID機能の他、PMBus v1.2準拠のデジタルインタフェースなどを搭載した。これらの機能により、複雑化する電源回路の設計をこれまでより簡素化することが可能とみている。「出力電流は最大30Aで、4個を並列動作させることで最大120Aまで拡張することが可能である」(説明員)と話す。入力電圧範囲は4.5〜14.5V、出力電圧範囲は0.7〜3.3Vである。
EM1130は、これ以外にもさまざまな特長がある。出力電圧精度は0.5%未満と高く、電力効率は最低89%を達成している。パッケージの外形寸法は11×17×5mmと小さい。その上、外付け部品もわずかな点数で済むことから、実装基板の専有面積を小さくできるという。
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