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ザイリンクスの2016年度Q1、粗利益率71%を確保20nmノード製品の売上高が1000万米ドルを突破

FPGA大手のザイリンクスの2016会計年度第1四半期(2015年4〜6月)の業績は、売上高が5億4900万米ドルで、前年同期に比べると10%の減少となった。粗利益率は71%で高い収益性を確保した。

» 2015年07月27日 16時00分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

 FPGA大手のザイリンクスは2015年7月、2016会計年度第1四半期(2015年4〜6月)の業績を発表した。売上高は5億4900万米ドルとなり、前年同期に比べると10%の減少となった。粗利益率は71%で高い収益性を確保している。特に、20nmノード製品の「Virtex Ultrascale」や28nm「Zynq-7000」の売上高が堅強に推移しているという。

 2016会計年度第1四半期業績は、売上高は5億4900万米ドル、営業利益は1億7800万米ドル(前年同期比14%減)、純利益は1億4800万米ドル(同15%減)となった。前年同期に比べて、いずれも2ケタのマイナス成長である。地域別にみると、全世界における構成比で34%を占める北米市場は、前年同期に比べ18%増と大きく伸ばしたものの、全体で36%の売上高構成を占めるアジア太平洋地域で24%減と大きく落ち込んだ。欧州地域も19%の減少となった。日本市場もマイナス成長だが5%減にとどまった。

 主な用途別売上高をみると、全体の44%を占める産業機器/航空宇宙防衛向けは、前年同期に比べて27%と大きく伸長したものの、全体の38%を占める通信/データセンター向けが36%減と大幅に落ち込んだ。

 製品分野別の売上高構成比をみると、Virtex/Kintex Ultrascale、Virtex/Kintex/Artix-7、Zynq-7000などのニュープロダクトは全体売上高の38%を占め、増加率も前年同期に比べて10%増となった。逆に、Virtex-6/-5などメインストリームプロダクトが前年同期で40%減と大きく落ち込んだ。

 社長兼CEOを務めるMoshe Gavrielov氏は、「業界のテクノロジリーダとして、20nmノード製品が売上高をけん引した。20nm Ultrascale製品ファミリの第1四半期売上高は1000万米ドルを超えた。ADAS向けの28nm Zynq-7000プラットフォームの売上高も極めて好調に推移した」とコメントした。

 2016会計年度第2四半期(2015年7〜9月)の事業展望について、売上高は前四半期に比べて2〜6%減少し、粗利益率は69〜70%を確保できる見込みである。

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