バンナムなどから1.6億円調達のIoT企業Moffとは : ウェアラブルなスマートおもちゃで話題 (2/2 ページ)
Moffは資金調達後、フィットネスやヘルスケアの分野でのゲーミフィケーション化を可能にするプラットフォームの強化に加えて、各ポジションにおけるプロフェッショナルの採用に力を入れていくという。資金調達元のバンダイとORSOとはコンテンツ開発やプロデュースにおいて協力していくとしている。
Moff Bandは2015年10月から米国での発売を始めており、今回の資金調達発表と同時に米国法人Moff USA Inc.の設立も発表。米国法人のCEOには、Apple、AT&T、ACCESSなどで主に事業開発・アライアンスのVice Presidentを歴任したAlbert B. Chu氏が就任したという。
Moff USAの新CEOであるAlbert B. Chu氏(左)、Moff CEOの高萩昭範氏(右) 出典:Moff
Moffは、「人間とコンピュータとの関係をもっと自然なものに」をミッションとするIoTベンチャー。センシング技術、ソフトウェア、クラウドを活用し、コンピュータが人間にとって自然に使用できる環境を実現するデバイスの企画や製造、販売を行っている。
CEOの高萩昭範氏と米坂元宏氏によって2013年に設立。高萩氏はA.T.カーニー、メルセデス・ベンツ日本を経て、アプリやWebサービスの開発を行ってきた。米坂氏は日本IBMなどでバックエンドやデータ解析を行ってきた人物だ。
今回の資金調達で、Moffの累計調達額は2.1億円となっている。
IoTで変わる福祉機器、階段を上る車いすも登場
「NIWeek 2015」の3日目の基調講演では、医療や福祉の分野に貢献する技術として、階段を上れる電動車いすや、高齢者の歩行を助ける下肢用パワードスーツなどが登場した。単に医療機器・福祉機器を開発するのではなく、それらの機器から集めたデータを生かす仕組みが考えられており、IoT(モノのインターネット)と医療・福祉の世界を結び付けるような開発事例が紹介された。
体の熱や動きで駆動するウェアラブル医療モニター、米研究チームが開発に本腰
米国の研究チームは、環境発電(エネルギーハーベスト)を利用するウェアラブル医療モニターの開発を進めている。体温や身体の動きを利用してフレキシブルセンサーを駆動し、生体信号をモニタリングすることを目指すという。
ウェアラブルセンサーとスマホを活用したタクシー運行支援システムを試験運用
東芝情報システムと川崎タクシーは2015年3月、ウェアラブルな生体センサーやスマートフォンを利用したタクシードライバーの健康管理、安全運転支援を行うシステムの試行プロジェクトを実施したと発表した。
今、注目すべきウェアラブル端末をまとめてみた
以前は、判で押したように四角いディスプレイを搭載していたスマートウオッチだが、ここにきて、ようやく形状、機能などが多様化してきたようだ。「Mobile World Congress(MWC) 2015」でも、さまざまなスマートウオッチが並んだ。ここでは、スマートウオッチの他、「GoPro」を追うXiaomi(シャオミ)のウェアラブルカメラなど、MWC 2015で注目を浴びた端末を紹介したい。
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