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東芝、赤字転落の半導体事業は自主再建64層3D NANDで売価下落に対抗へ(2/2 ページ)

» 2016年02月05日 12時30分 公開
[竹本達哉EE Times Japan]
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ディスクリート、システムLSIは「事業を継続していく」

 赤字の続く、ディスクリート、システムLSI、ストレージの3事業については、不採算ビジネスからの撤退などを行って自主再建を図る。ディスクリート、システムLSIの2事業については、一部報道で“外部への売却”と報じられてきた。だが、東芝社長の室町正志氏は2016年2月4日の決算会見で「さまざまな方向で外部の協力を得ながら、事業の価値を高めていく方策を検討することも視野には入れているが、既に終息や撤退を決めている白色LED、CMOSセンサー以外の事業に関しては、売却したり、事業から撤退したりということは、現時点では考えていない」と一部報道を否定。「特にディスクリート半導体、車載/産業向けシステムLSIについては、事業を継続していく意向に変わりはない」と明言し、2015年10月に発表した半導体事業の構造改革策*)を実施して、2016年度中の黒字転換を目指す。

ディスクリート、システムLSIの構造改革の概要 (クリックで拡大) 出典:東芝

*)詳細:東芝 半導体リストラ、1200人が異動/退職へ

HDDはエンタープライズにシフト

 HDD事業についても、市場が縮小しているPC向けHDDから、サーバ/ストレージ向けといったエンタープライズ向けHDDやSSDへ経営資源をシフトさせ、ディスクリート/システムLSI事業同様、2016年度中の黒字転換を図る構えだ。

HDD事業の構造改革の概要 (クリックで拡大) 出典:東芝

*)詳細:東芝がHDD事業でリストラ策発表、PC向け縮小へ

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