現在、どのLPWAネットワークも、急速な進化を遂げるIoT向け4Gの後を追う形となっている。アナリストのMarkkanen氏は、「モバイル業界は、わずか6カ月前と比べて、明らかに切羽詰まった様子をみせている。しかし、関連する3GPP規格の詳細については、今のところまだ解決に向けた取り組みが進められている最中だ」と述べる。
IngenuのCTO(最高技術責任者)であるTed Meyers氏は、「2018年頃には、セルラーIoT技術が認定プログラムによって実用化し、シリコンが広く使われるようになると楽観視している」と述べている。
Meyers氏は、「LTE-Mについては、まだ仕様が完成していない。Huaweiが提案していた白紙状態からのアプローチは、失敗に終わっている。また、EricssonやIntelなどの複数の企業が提示したナローバンドIoTも、いまだはっきりしない状況にある」と述べる。
「どの仕様も後方互換性がないために標準規格となり得ず、驚くほど断片化された状態に陥っている」(Mayers氏)。
【翻訳:田中留美、青山麻由子、編集:EE Times Japan】
IoTではLPWAネットワークが鍵、本格普及が始まる
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