VIA TechnologiesとJapanTaxiは、タクシー向けIoTモビリティシステム「AMOS-825」を発表した。カーナビゲーションとIP無線配車システムを統合し、タッチパネルと接続することで表示/操作が可能だ。JapanTaxiは、タクシー全体を1つのパッケージとしたシステムの開発を進める。
VIA Technologiesと日本交通の子会社のJapanTaxiは2016年3月14日、タクシー向けIoTモビリティシステム「AMOS-825」を発表した。AMOS-825は、タクシー向けの情報処理端末となっており、カーナビゲーションとIP無線配車システムを統合し、7インチのタッチパネルを接続することで表示/操作ができる。通信機能や各種インタフェースもサポートしており、車内機器の情報処理全てをAMOS-825で行うことを目指すという。
AMOS-825の入力電圧範囲は9〜36V、動作温度範囲は0〜60℃。7Gの防衝撃と70Gの防振性能を持つ。通信機能としては、内部Wi-Fi、GPS/GNSS、Bluetooth4.0モジュールを搭載する(オプションで携帯電話通信機能も追加可能)。CANバス、COM、GPIOなどのI/Oインタフェースをサポートした。OSは、AndroidとLinuxに対応している。
JapanTaxiは、グループ売上高で日本最大のタクシーハイヤー会社である日本交通の子会社で、モビリティ分野のソフトウェア/ハードウェア開発を行っている。タクシーの車載機器は従来、社内に技術力を持ち合わせていなかったため、部品ごとに別々のメーカーが開発した製品を買わざるを得ないのが一般的だったという。
しかし、Uberをはじめとした配車サービスの市場拡大や、自社開発と購入でコスト面での差異がそこまでなかったことから、同社は自社開発へと舵を切った。全国47都道府県でタクシーを呼ぶことができるアプリ「全国タクシー」も2011年から展開している。
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