クアルコム注力する11ad、60分 4K映像を30秒で:IoT/M2M展(2/2 ページ)
ブースでは、11ac MU-MIMO対応スマートフォン(Asus製 ZenFone Selfie/Snapdragon615搭載)3台と、11ad対応スマートフォン(試作機/Snapdragon810搭載)によるスループットの比較が行われた。デモでは、11ac対応スマホが286Mbpsだったのに対して、11ad対応スマホでは2000Mbpsを超える様子が見られた。
左=Snapdragon810搭載のIEEE802.11ad対応スマートフォン/右=IEEE802.11ad対応スマートフォンのスループットは2Gbpsを超えていることが分かる (クリックで拡大)
西村氏によると、11ad対応製品として中国のLeTVがSnapdragon820を搭載したスマートフォンを米国と中国向けに2016年夏頃に販売予定。アクセスポイントも、中国のTP-Linkが発表している。
日本は、NECとエレコムが共同でアクセスポイントの開発を行っており、西村氏は「2016年中には製品化されるのではないか」と語る。国内のスマホメーカーは現在検討段階だが、アクセスポイントが増えてこなければ普及は厳しいとした。
西村文克氏
「LeTVの採用を皮切りに、2017年頃から11ad市場が盛り上るだろうと考える。それまでに国内のスマホにも普及するように、頑張っていきたい」(西村氏)
- 作業者の腕をキーボード化するUI、実際に見てきた
NECは、「第5回 IoT/M2M展」でウェアラブルグラス用のUI「ARmKeypad」を展示した。スマートグラスのカメラと、スマートウォッチの加速度センサーを連携させることで、スマートグラス利用者の腕にボタンをAR表示し、タッチ入力を可能にする。2016年中の製品化を予定しているという。
- Bluetooth v4.2対応のBLEモジュールを投入
u-blox(ユーブロックス)は、「第5回IoT/M2M展 春」で、スタンドアロン型BLE(Bluetooth Low Energy)モジュールや、IoTゲートウェイモジュールを応用したIoTソリューションのデモ展示を行った。
- IoTセンサー端末、セキュリティをより強固に
マクニカは、「第5回IoT/M2M展 春」で、「MpressionによるセキュアなIoT(モノのインターネット)」を実現するための新たなセンサー端末などをデモ展示した。
- 低コスト、高信頼のIoTゲートウェイ装置も提供
PALTEKは、「第5回IoT/M2M展 春」で、各種センサー製品からゲートウェイ装置、クラウドシステムまでIoT(モノのインターネット)に関連するソリューションのデモ展示を行った。
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