タイコ エレクトロニクス ジャパン(TEジャパン)は、「CEATEC JAPAN 2016」)において、全てをつなげる同社のコネクティビティ&センサーソリューションを紹介。その一例として「TE VRハンググライダー」を特設ステージでデモ展示した。
タイコ エレクトロニクス ジャパン(TEジャパン)は、「CEATEC JAPAN 2016」(2016年10月4〜7日、千葉・幕張メッセ)において、「TE VRハンググライダー」を同社特設ステージでデモ展示した。製品展示コーナーでは、全てをつなげる同社のコネクティビティ&センサーソリューションを主な産業別に紹介した。
今年の展示会は、「Powering the Connected IoT World〜すべてがつながるIoTの世界へ」をテーマとした。これを1つの形にしたのがTE VRハンググライダーである。キーパーツはTE製品が用いられているという。
このシステムは、大きく「仮想現実(VR)ヘッドマウントディスプレイ部」「コントロールボックス部」および「ハンググライダー部分」で構成されている。VRのヘッドマウントディスプレイには、高精細な映像データがPC側から高速伝送され、飛行経路に合わせてリアルタイムに映像が表示される。「TE製ケーブルアセンブリー技術を用いないと、こうしたシステムを実現することは難しい」(説明員)と話す。
ハンググライダー部やコントロールボックス部にも、コネクターやセンサー製品、熱収縮チューブなど、ユニークなTE製品が搭載されているという。これによって、ハンググライダーの高さや傾きを検知、制御しながら、その動きと映像を同期させている。
製品展示コーナーでは、「Transportation」「Industrial」「Communications」と、3つのセグメントに分けて紹介した。特に車載向けセンサーとして、ガラス曇り検知センサーなどを展示した。温度や湿度を検知し、車両のガラスが曇るのを防止するように自動制御するシステムのセンサーとして用いられる。「外形寸法が3×3×0.9mmとコンパクトなパッケージが特長」(説明員)と話す。温湿度センサーと圧力センサーを一体化したセンサー製品は、エンジンの吸気制御などに採用されているという。
この他、ディーゼルエンジン向けの尿素用センサーなども展示した。排ガス規制に対応するため、触媒となる尿素の液面レベルや粘度などの品質をチェックするために用いられている。欧州の大型トラック向けなどに多くの納入実績を持つ。日本市場にも積極的に提案していきたいという。
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