東芝は、「CEATEC JAPAN 2016」(2016年10月4〜7日/幕張メッセ)で、Bluetooth Low Energy 4.2対応のICを展示している。業界最高クラスのピーク電流3.6mAを実現。また、256Kバイトのフラッシュメモリを内蔵し、スタンドアローンでの動作が可能になっているという。
東芝は、2016年10月4〜7日に幕張メッセで開催されている「CEATEC JAPAN 2016」のBluetooth SIGブースで、Bluetooth Low Energy 4.2に対応したIC「TC35678FSG」「TC35678FXG」「TC35679FSG」の参考展示を行った。
同製品らは、供給電圧3Vでの通信動作時ピーク電流3.6mAを実現。1.8〜3.6V対応DC-DCコンバーターの採用に加えて、自動アドバタイジング機能の搭載により、従来製品から約46%消費電流を削減している。ビーコンなどの用途において、ボタン電池で1年以上の動作ができるという。説明員は、「業界最高クラスの消費電流である」と語る。
TC35678FSGとTC35678FXGは、256Kバイト(KB)のフラッシュメモリを内蔵しており、ユーザープログラム領域を約80KBまで拡張した。これにより、外付けメモリなしのスタンドアローンでの動作が可能になったため、部品点数削減によるコストパフォーマンス向上と、製品の実装面積削減に貢献するとしている。
TC35679FSGは、フラッシュメモリを搭載していないが、フラッシュメモリ動作時の消費電流が抑えられるため、さらなる消費電流の削減が可能となっている。
同製品らは、ウェアラブル端末やセンサー機器、玩具などのコイン電池で駆動する小型機器への通信機能搭載に向く。また、スキャッタネットにも対応しているため、メッシュネットワークを用いるアプリケーションにも適用できるとした。
受信感度は−93.9dBmで、動作温度範囲は−40〜85℃。パッケージは、TC35678FSGとTC35679FSGが5×5mmのQFN40、C35678FXGが7×7mmのQFN60となっている。説明員によると、サンプル出荷は2016年11月、2016年12月ごろの量産開始を予定している。2017年第2〜第3四半期には、BLE5.0対応ICも展開する予定だ。
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