「ルービック・キューブ」を0.637秒で解く : Infineonがデモ動画を公開
Infineon Technologies(インフィニオン・テクノロジー)が、同社のマイコンを搭載したロボットが「ルービック・キューブ」をわずか0.637秒で解く動画を公開した。
Infineon Technologies(インフィニオン・テクノロジー)が、同社のチップを搭載したロボット「Sub1 Reloaded」で、「ルービック・キューブ」を0.637秒で解くデモを、「electronica 2016」(2016年11月8〜11日、ドイツ・ミュンヘン)で披露した。これまで人間がルービック・キューブを解いた最速記録は4.9秒で、これはギネスに登録されているという。
「electronica 2016」で披露したデモの様子(クリックで拡大) 出典:Infineon Technologies
Sub1 Reloadedには、Infineonの「AURIX」ファミリーのマイコンなどが搭載されている。AURIXマイコンは、同ロボットではモーター制御を担っている。AURIXは、自動運転システムにも使われているマイコンだ。
今回のデモでは、センサーカメラでルービック・キューブの6面を撮影し、それらの画像を基にマイコンで最速の解法を演算する。その後、モーターの動作に必要なコマンドをパワー半導体に送ると、ルービック・キューブの各面に1個ずつ置かれた計6個のモーターが高速で稼働してパズルを回し、0.637秒という超高速でルービック・キューブを解いたのだ。
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「ルービック・キューブ」をわずか0.637秒で解いたロボット。速過ぎて、スロー再生しないと、解いている様子を確認できない 出典:Infineon Technologies
Infineonによる“CreeのSiC事業買収”の狙い
Infineon Technologiesは2016年7月21日、このほど発表したCreeのSiCウエハー/デバイス事業に関する説明を行い、SiCデバイスとともに、SiCウエハーの外販を強化していく方針を明らかにした。
寿命「30億年」に「10年」が挑む
次世代パワー半導体の旗手として脚光を浴びるSiC(炭化ケイ素、シリコンカーバイド)。SiCパワー半導体を利用したシステム製品も登場しており、次は自動車への採用に期待が掛かる。だが、SiCにはまだまだ課題が残っていた。その1つが寿命だ。
パワー半導体、シリコンの置き換えは何年も先
ドイツで開催されたパワーエレクトロニクスの展示会「PCIM Europe 2016」では、SiCとGaNを用いたパワー半導体が多く展示された。パワーエレクトロニクス業界に40年以上身を置く、ECPE(European Center for Power Electronics)のプレジデントを務めるLeo Lorenz氏に、現在のパワー半導体の動向について話を聞いた。
2015年 車載半導体シェアランキング、首位はNXP
2015年の車載半導体市場は、NXP Semiconductorsが約42億米ドルの売上高でトップに立った。2014年まで首位を維持してきたルネサス エレクトロニクスは、3位となった。
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