オスラム オプトセミコンダクターズは、LEDや半導体レーザーなどを中心とした事業戦略について記者説明会を開催した。一般照明市場への本格進出に向けて、マレーシア・クリムにLEDチップの新工場(前工程)を建設中で、2017年にはウエハー投入を予定している。
オスラム オプトセミコンダクターズは2016年12月、東京都内で記者説明会を開催し、LEDや半導体レーザーなどを中心とした事業戦略について紹介した。特に、一般照明市場への本格進出に向けて、マレーシア・クリムにLEDチップの新工場(前工程)を建設中で、2017年後半にはウエハーを投入していく予定。本格稼働すればLEDチップの製造ラインとしては世界最大級の規模になるという。
オスラム オプトセミコンダクターズは、可視光LEDや赤外LED、半導体レーザーなどオプトエレクトロニクス製品の専門メーカーである。車載機器や民生機器、産業機器、一般照明器具などの用途向けに製品を供給している。特に同社は、チップの材料や設計/製造技術、光学設計技術に関するさまざまなノウハウと高度な専門性を保有する。その上、前工程から後工程まで一貫生産体制を整えていることが強みとなっている
オプトエレクトロニクス部品の世界市場は、2016年の174億ユーロに対して、2021年には205億ユーロまで規模が拡大すると予測されている。2016〜2021年の年平均成長率(CAGR)見込みは3.3%増となる。
オスラム(日本法人)の社長でオプトセミコンダクターズ事業部の事業部長を兼務する飯田大介氏は、「調査会社IHSのマーケットレポート2016によると、オプトエレクトロニクス製品およびLEDパッケージ市場で、当社は金額ベースのシェアがそれぞれ世界第2位となっている。用途別では、車載や赤外部品、プロジェクション、産業機器の各市場でトップシェアを確保している」と話す。
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