同社は、2015年車載半導体関連の企業別売上高ランキングで10位となった。車載関連では、車室内照明のLED化が進展している。ヘッドランプもLEDへの移行が本格化している。こうした市場環境も、同社が車載半導体売上高でトップ10となる原動力になった。今後は先行する高級車に加えて、ミッドレンジやエントリークラスの車種においても、LEDの導入/搭載が本格化するとみている。
市場の要求に合わせ、高機能で高密度実装を可能とするマルチピクセルLEDなども用意した。高輝度の配光可変型ヘッドランプ(ADB)などの用途に向ける。さらに、インテリアディスプレイやヘッドアップディスプレイなど、進化を続ける車室内向けのLED光源や光学材料の開発なども積極的に行っていく。
産業機器を中心としたマルチマーケット分野向け事業では、プロジェクター光源やイルミネーション光源、LED表示器などの用途で多くの実績を持つ。しかも、同事業の売上高は、過去15年間で年平均成長率が約12%と2桁成長を続けている。特に、サイネージ向け製品は、高いコントラストが得られるブラックパッケージの製品拡充を急ぐ。プロジェクター関連では、VR(仮想現実)/AR(拡張現実)システム向けのNTE(Near to Eye)ディスプレイ用途に小型LEDサイズの開発検討を進める。
LEDやレーザーなどの光源と、フォトダイオードやカメラなどの受光部を組み合わせた複合センサーも用意した。モバイル用途では生体認証や3Dセンシング、AR/VRにおけるポジション認識、バイオセンシングなどにおける応用事例を挙げる。車載用途でもドライバー/同乗者のモニタリングなどの用途で注目されているという。
この他、車載用途では、LIDAR(Light Detection and Ranging)用パルスレーザー、ヘッドアップディスプレイやヘッドランプ向けのInGaNレーザーなどを供給している。
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