ラピスセミコンダクタは、工作機械のIoT(モノのインターネット)化を可能にする電流検出用中継基板「CT Sensor Shield」を開発した。市販のCT方式電流センサーなどと組み合わせて、稼働状況を監視するシステムを容易に構築することが可能となる。
ロームグループのラピスセミコンダクタは2017年6月、工作機械のIoT(モノのインターネット)化を可能にする電流検出用中継基板「CT Sensor Shield」を開発したと発表した。市販のCT(Current Transformer)方式電流センサーなどと組み合わせると、工作機械の稼働状況を容易にモニタリングすることができる。
ラピスセミコンダクタは、初心者でも電子工作やIoT機器のプロトタイプを比較的簡単に作製できるリファレンスデザインシリーズ「Lazurite」を開発し、提供している。この中にはマイコンボードや周辺モジュール、開発環境などが含まれている。
CT Sensor Shieldは、このLazuriteを使って開発した。同社製無線モジュール付きマイコンボード「Lazurite Sub-GHz」と市販のクリップ型CT方式電流センサーを接続するための中継基板(シールド基板)である。CT方式電流センサーやマイコンボードを組み合わせてセンサーノードを構成すれば、920MHz帯の無線通信を用いて、工作機械の電流変動データをゲートウェイ装置に送信することができるという。
新製品は、Lazurite Sub-GHz以外にも、「Arduino Uno」と端子配置の互換性があり、計測用ライブラリーを移植すれば、Arduinoを用いた電流モニタリングも可能だという。CT Sensor Shieldは、2017年6月よりチップワンストップとザイコストア(コアスタッフ)のウェブサイトからネット販売する。
また、Lazuriteシリーズの各種製品情報やドキュメント類、開発環境を始め、動作状況をモニタリングするシステムの概要や実施例などを紹介した特設ページを、同社のウェブサイトに用意している。
機能安全に対応、液晶パネル用チップセット
土に直接埋め込むセンサーが農業のIoT化を支える
ドローンで農園見守り、169MHz帯通信をロームがデモ
ロームが魅せる「良い音」、ハイレゾ対応SoC発表
高精度に地震を検知できるセンサー、ロームが開発
“10分でできるIoTの1歩”を、ロームがデモ展示Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング