京セラのFPC/FFCコネクター、自動でロック : ロボットによる自動組立対応
京セラは、ワンアクションでロックがかかる0.5mmピッチFPC(Flexible Printed Circuit)、FFC(Flexible Flat Cable)コネクター「6810」シリーズを発表した。
京セラは2017年6月、ワンアクションでロックがかかる0.5mmピッチFPC(Flexible Printed Circuit)コネクター、FFC(Flexible Flat Cable)コネクター「6810」シリーズを発表した。独自のロック機構を採用しており、ロボットによる自動組み立て作業などに有用である。
6810シリーズは、FPCとFFCを挿入するだけで、コネクター両端に取り付けられたバネが、アクチュエーターの回転を補助する。完全嵌合(かんごう)状態になると、自動でロックがかかる仕組みだ。操作ミスや誤接触などで、ロックが解除された状態のままになることはなく、FPCとFFCの抜け防止につながるという。
6810シリーズの外観
アクチュエーターの状態を確認すれば、嵌合が正常かどうかを検知することができる。このため、目視による確認はもとより、自動光学検査装置(AOI)による良否判定が可能となり、作業効率の改善にもつながる。
製品は2タイプを用意した。基板とFPC/FFCを垂直にはめ込むストレート(ST)タイプと、平行にはめ込むライトアングル(RA)タイプである。極数はいずれも10〜60極に対応する予定だ。また、それぞれに「通常タイプ」と「高耐熱タイプ」がある。通常タイプの製品は、OA機器や産業機器、家電製品など一般電子機器に向ける。高耐熱タイプの製品は車載機器などを対象としたもので、エンジンルーム近くでの接続要求に対し、−40〜125℃の温度範囲に対応した。
6810シリーズは、2017年7月より販売を始める。サンプル価格は、通常タイプの45極品で100円。
東芝マテリアルと京セラがセラミック部品で協業
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