ルネサス エレクトロニクスは、製造子会社であるルネサス セミコンダクタマニュファクチュアリングの高知工場(高知県香南市)を2018年5月末をもって集約する。現在、生産を行っている製品は、ルネサスグループの他の製造拠点へ生産移管する他、一部製品については生産を中止する。
ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2017年6月30日、製造子会社であるルネサス セミコンダクタマニュファクチュアリングの高知工場(高知県香南市)を2018年5月末をもって集約すると発表した。
ルネサスは2015年12月1日付で、高知工場を2〜3年をメドに工場閉鎖を伴う集約の方針を決定していた(関連記事:ルネサス、高知工場の閉鎖方針を発表)。ルネサスは2011年1月に、同社高知事業所内の一部生産スペースを貸与することを発表したが、ルネサス広報担当によれば、そこでの受託生産の減少が主な原因となり、2015年12月の発表に至ったという。
現在、同工場で生産中の製品の需要状況や顧客の要望などから2018年5月末の集約を決定した。集約後の同工場の活用策などは未定で「高知県の協力を得て、譲渡先を確保するよう努力していく」(ルネサス)とする。現在、生産を行っている製品は、ルネサスグループの他の製造拠点へ生産移管する他、一部製品の生産中止を行う。従業員の処遇についても「今後労使で協議していく予定だが、高知県の協力を得て雇用が継続されるよう努力していく」(ルネサス)としている。
高知工場は、1986年に三菱電機の工場として設立。5インチ、6インチウエハー対応の半導体前工程拠点。ルネサス広報によると、現在の従業員数は約220人で、ウエハー処理能力は、8インチウエハー換算で合計1万2000枚/月だという。
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