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静電容量220μFで定格電圧10Vの積層セラコン今秋には静電容量1000μF品も

太陽誘電は、静電容量が220μFで、定格電圧10Vを実現した3225サイズの積層セラミックコンデンサー「LMK325ABJ227MM」の量産を始めた。

» 2017年05月10日 16時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

電源回路のオールセラミック化を加速

 太陽誘電は2017年5月、外形寸法が3225サイズ(3.2×2.5×2.5mm)、静電容量が220μFで、定格電圧10Vを実現した積層セラミックコンデンサー「LMK325ABJ227MM」の量産を始めると発表した。サーバやPCなどの電源平滑用途に向ける。

LMK325ABJ227MMの外観

 情報通信機器の電源システムでは、電力効率を高めるため多くの機器がスイッチング方式の電源回路を用いることが多い。これらの電源回路には機器を安定に動作させるため、出力側に大容量のコンデンサーが平滑用途で搭載される。

 こうしたニーズに対して同社はこれまで、4532サイズで静電容量が470μFの積層セラミックコンデンサーなどを供給してきた。今回のLMK325ABJ227MMは、これらの技術をベースに開発しており、静電容量220μFで、定格電圧が10Vの3225サイズ製品である。

 同時に、3225サイズで静電容量は220μFと同じでありながら、定格電圧が6.3Vの「JMK325AV5227MMH」も発売した。高い信頼性が求められる産業機器の電源用途に向ける。

 サンプル価格はいずれも300円。2017年5月より群馬の玉村工場において、月産100万個体制で量産を始める。

 なお、4532サイズで静電容量が1000μFの製品も開発中である。2017年秋にはサンプル出荷を始め、2017年度中に量産を始める予定となっている。これら一連の製品拡充により、電源回路の平滑回路にこれまで用いられてきたタンタル電解コンデンサーやアルミ電解コンデンサーから、大容量積層セラミックコンデンサーへの置き換えを加速していく。

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