STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、独自の「FlightSense」技術を用い、測定可能な距離を最大4mとしたToF(Time of Flight)測距センサー「VL53L1X」を開発し量産を始めた。
STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は2018年3月、独自の「FlightSense」技術を用い、測定可能な距離を最大4mとしたToF(Time of Flight)測距センサー「VL53L1X」を発表した。
VL53L1Xは、光源に波長が940nmの赤外線レーザーを用いるとともに、受光素子としてSPAD(単一光子アバランシェダイオード)を集積した。こうしたことにより、外乱光の影響を抑えることができ、筐体カバーガラスの内部にセンサーの開口部を設置しても測定性能を損なうことはないという。
パッケージは外形寸法が4.9×2.5×1.56mmと小さく、実装スペースが制限される用途にも利用可能である。現行品の「VL53L0X」とはピン配置互換とし、アップグレードを容易にした。VL53L1Xは既に量産中である。
VL53L1Xは、小型ロボットにおける壁面検知、段差検知、衝突回避機能および、ドローンや無人航空機(UAV)におけるホバリング、ランディング補助機能などの用途に向ける。また、人体検知モードを活用すると、カメラのオートフォーカスアシストやジェスチャー認識機能、PCやIoT機器における自動スリープ/ウェイクアップ機能などを実現できるという。
有機的成長を図るST、2018年日本市場で2桁成長へ
より安全、よりコネクテッド、より環境に優しい
STマイクロは全方位戦略でIoTでの成長を目指す
STM、2種類のLPWAN評価用開発ボードを発売
STMicroelectronicsの埋め込みフラッシュメモリ技術(前編)
車載用マイコンが内蔵する不揮発性メモリCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング