現在、自動車のアフターマーケットで主に事業を展開してきた台湾のサプライヤーの多くが、ティア1サプライヤーや自動車メーカーの優先パートナーとして、より上流に移行することを望んでいる。例えば、Nan Hoang Traffic Instrumentは、台湾で最大の摩擦材メーカーとしての自信を持っている。同社のチェアマンであるAustin Cheng氏は、高性能の専用セラミックブレーキパッドを発売するために、自社ブランドのYangPoを設立することを明らかにした。
自動車市場における台湾の多くのLED照明サプライヤーの中で、Just Auto Lighting Technologyは、DRL(デイタイムランニングライト)などのコンポーネントを開発している。同社は、自動車の世界市場に追い付くべく、技術開発に投資している。同社のバイスプレジデントを務めるJim Hsu氏は、AFS(アダプティブ・フロントライティング・システム)*)の開発計画について、2019年には何らかの発表があると答えた。
*)AFS:運転の状況に応じて、ヘッドランプからの照射角度を最適化するように設計されたランプ。
部品サプライヤーにとって、台湾での大きなトレンドは、部品の統合だ。Chou氏は、「迅速にサブシステムを開発できるような仕組みを構築したことが、PC業界における台湾の成功基盤となった」と強調する。
今、台湾は自動車産業にこの“伝統的な成功基盤”を適用しようとしている。Fukutaは、パワーユニット(モーター)、ドライブユニット、制御ユニットをEV向けの単一モジュールに統合した。同社はこれを、EV向けの「3-in-1ソリューション」と呼ぶ。Fukutaは、3つのユニットを1つのモジュールに統合することで、EVメーカーが、スペース、コスト、故障率のいずれも削減できると主張する。さらに、「安全性が向上し、他の電子機器へのEMC干渉を最小限に抑えることもできる」と述べた。
【翻訳:田中留美、EE Times Japan、編集:EE Times Japan】
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