NECと日産自動車は2018年8月3日、両社のリチウムイオン電池事業をエンビジョン・エレクトローズ(以下、エンビジョン)に譲渡すると発表した。
NECと日産自動車は2018年8月3日、両社のリチウムイオン電池事業をエンビジョン・エレクトローズ(以下、エンビジョン)に譲渡すると発表した。
NECは、子会社のNECエナジーデバイス全株式をエンビジョンに売却。日産自動車は、電池事業子会社の「オートモーティブエナジーサプライ(以下、AESC)」や、北米日産と英国日産が保有するバッテリー生産事業などを譲渡する。
さらに、日産自動車はエンビジョンへの事業譲渡スキームの第1段階として、NECとNECエナジーデバイスが保有する全てのAESC株式を取得すると発表した。
NECと日産自動車は当初、民営投資会社のGSRキャピタルに対してリチウムイオン電池事業を譲渡する方針で、2018年6月には株式売却が完了する予定だった。しかし、GSRキャピタルの資金不足によって取引は実行されず、取引関係を解消。同社らは新たな取引先としてエンビジョンと交渉を行ってきたとする。
エンビジョンに対するNECエナジーデバイス株式の譲渡、日産自動車に対するNECとNECエナジーデバイス保有AESC株式の譲渡には、それぞれの取引実行条件が満たされること、そして日産とエンビジョンとの間で株式譲渡の実行条件が満たされることが条件となる。これら一連の取引は、労働組合との協議や規制当局の承認を経て、2019年3月29日までに行われる予定としている。
本譲渡によりNECは、2019年3月期連結決算にてNECエナジーデバイス株式譲渡により約100億円を営業利益として、またAESC株式譲渡により約100億円を営業外利益として計上する見込み。2019年3月期の連結業績予想には織り込み済みとしている。
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