日本市場での車載半導体事業強化策についても、マイコンの拡販を柱に据える。「マイコンのデザインインを進めれば、顧客の開発の全体像が見えやすくなり、パワーデバイスの提案なども行いやすくなる」(神戸氏)とする。
日本での車載半導体売り上げ規模(デザインインベース)は「順調に伸びており、2001年度から2024年度まで年平均成長率で18%を達成できる見込みになっている」(神戸氏)
ただ、マイコンの売り上げ規模に限ると、「5年前から日本でのマイコンの取り扱いを開始したこともあり、現状はインフィニオン ジャパンの車載売上高の5%程度にすぎない」という状況だ。ただ、これまでの5年間は、サポート体制の立ち上げと並行した拡販だったため、「限られた顧客にのみに提案してきた」(神戸氏)という。
神戸氏は「サポート体制が整い、これからは販売代理店とともに、広く車載マイコンのデザインイン活動を行う」とする。「過去のデザインイン活動の成果により、今後、2024年度ごろまで、着実に日本における車載半導体売上高は伸びる見込みになっている。日本での車載半導体シェアトップ3入りは見えつつある状況」とし、第2世代AURIXなど車載マイコンの拡販を一層進め、日本での車載半導体シェアトップ3入りをより確実なものにしていく方針だ。
PCBにパワーMOSFETを埋め込む、Infineonの車載用デバイス
デンソーがInfineonの株主に、車載での協業を強化
Infineon、ウエハー分割技術持つ新興企業を買収
Infineon、300mm対応パワー半導体新工場を建設へ
Infineon、フルSiCモジュールを2018年に量産へCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング