R&S FSV3000/R&S FSVA3000は、主に5G関連機器の評価用途をターゲットにするが「5G市場以外にも、多くのアプリケーション市場での利用を見込んでいる」として、誰でも使いやすいことを目指したユーザーインタフェース、新機能を盛り込んだ点も特長だ。
例えば、これまではコマンドを記述する必要があった自動測定用スクリプトを、スペクトラムアナライザーを手動操作するだけで作成できる「SCIPレコーダー機能」を内蔵。手動操作を記録し、その操作コマンドをSCPIの他、C++、Python、Matlabなどのプログラミング言語フォーマットに変換出力できる。
また、R&S FSV3000/R&S FSVA3000からRohde & Schwarz製信号発生器の設定を変更できるスマートジェネレーターコントロール機能も実現。R&S FSV3000/R&S FSVA3000で、周波数やレベルなどを変更した場合に、LANで接続した信号発生器の設定も同様に、自動的に変更する。さらに、前述のSCIPレコーダー機能も、LAN接続した信号発生器側の操作コマンドも記録できるようになっている。「現在、R&S FSV3000/R&S FSVA3000の画面(=マルチタッチ対応液晶ディスプレイ)で、信号発生器の画面を表示し、操作できる機能も開発しており、いずれ提供できる見込み」という。
価格は、R&S FSV3000が270万円からで、同FSVA3000が350万円からで、「従来のFSV、FSVAとほぼ同様の価格帯になっている」(ローデ・シュワルツ・ジャパン)という。なお、「28GHz、帯域幅400MHzの5G NRの変調解析を行おうとした場合、これまでは(高価な)ハイエンド機が必要になった。R&S FSVA3000であれば、おおよそ25%程度安いコストで解析が行えるだろう」としている。
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