ローデ、5G対応機器のテストソリューション:CATRを用いて放射性能を測定
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、5G(第5世代移動通信)対応機器の放射測定に向けた標準テストソリューションを発表した。
CATRによる測定のイメージ 出典:ローデ・シュワルツ・ジャパン
ローデ・シュワルツ・ジャパンは2018年11月、5G(第5世代移動通信)対応機器の放射測定に向けた標準テストソリューションを発表した。
新たなテストソリューションは、コンパクトアンテナテストレンジ(CATR)を活用して、20G〜87GHzの周波数帯を利用した5G対応モバイル機器の通信特性を評価するシステムである。
モバイル機器に搭載されるアクティブアンテナアレイは、アンテナ、パワーアンプ、位相シフターなどの機能が1つのパッケージに集積されている。5G対応のスマートフォンなどには、フレームの各エッジに複数のアクティブアンテナアレイが分散して内蔵される可能性が高い。実際に通信を行う場合は、使用するアンテナが切り替わるため、全ての方向からアンテナ特性を測定することが求められる。
同社が新たに用意したテストソリューションは、測定中に被測定物(DUT)を自動的に回転させることができる測定ゾーンを提供する。測定ゾーンには金コーティングしたリフレクターと広帯域のフィードアンテナが用意されており、20G〜87GHz帯の測定が行える。また、デュアルポラライズドフィードアンテナは、水平と垂直の偏波を一度に測定できるため、従来に比べテストに要する時間を半減することができるという。さらに、C、C++、MATLAB、NI LabVIEW用など、さまざまなAPIライブラリを用いることで、テストの自動化も可能である。
- ローデのシグナルスペアナ、解析帯域幅など強化
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、解析帯域幅とRF性能を強化したシグナルスペクトラムアナライザー「R&S FSW」を発表した。
- ローデ、独自色を強めたハイエンドオシロを発売
Rohde & Schwarzの日本法人ローデ・シュワルツ・ジャパンは2018年6月、最大8GHz帯域モデルをそろえるハイエンドオシロスコープ「R&S RTP ファミリー」を発売した。
- EMI試験のステップ掃引が100時間から1分に
ローデ・シュワルツ・ジャパンは「TECHNO-FRONTIER 2018(テクノフロンティア2018)」で、「タイムドメイン・スキャン機能」を標準搭載したEMIテストレシーバー「R&S ESW」を展示した。同機能により、EMI試験で時間がかかるプロセスであるステップ掃引を、大幅に短縮できる。
- 5G関連市場、エッジ機器は2023年に26兆円超
富士キメラ総研は2018年6月、5G(第5世代移動通信)システムの関連市場を調査し、その結果を発表した。これによると、2023年の市場規模は、5G対応基地局が4兆1880億円、5G対応エッジ機器が26兆1400億円になると予測した。
- 東工大、5G向け小型フェーズドアレイ無線チップを開発
東京工業大学の岡田健一准教授らは、5G(第5世代移動通信)システムに向けた28GHz帯フェーズドアレイ無線機チップを開発した。シリコンCMOS技術で実現しており、安価に量産が可能となる。
- 5Gで水晶の置き換え狙う、±5ppbの「MEMS OCXO」
SiTimeは2018年11月5日、主に5G(第5世代移動通信)ネットワークで使用されるタイミングデバイス向けに、恒温槽型(オーブン制御)のMEMS発振器を主製品とするプラットフォーム「Emerald」を発表した。±5ppb〜±50ppbという高い周波数安定性を実現している。
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