5G向けの44GHz信号源、2chで帯域幅は2GHz : キーサイトが発表
キーサイト・テクノロジー(以下、キーサイト)は2019年2月20日、周波数レンジが1M〜44GHzで、最大2GHzのRF変調帯域幅をサポートする、デュアルチャンネルのベクトル信号発生器「VXGマイクロ波信号発生器(以下、VXG)」を発表した。
キーサイト・テクノロジー(以下、キーサイト)は2019年2月20日、周波数レンジが1M〜44GHzで、最大2GHzのRF変調帯域幅をサポートする、デュアルチャンネルのベクトル信号発生器「VXGマイクロ波信号発生器(以下、VXG)」を発表した。5G(第5世代移動通信)および衛星通信用の広帯域ミリ波アプリケーション、特に5G基地局のテストなどの用途に向ける。
VXGは、5Gの周波数帯の中でも、24G〜52GHz帯のミリ波帯を狙った製品となる。タッチスクリーンを搭載した「M9384B VXG」と、PXIe(PXI Express)に対応した「M9383B VXG-m」の2種類がある。
左がタッチパネルを備えた「M9384B VXG」で、右は「M9383B VXG-m」(クリックで拡大)
VXGは、キーサイトの既存のミリ波帯向けベクトル信号発生器に比べ、1チャンネルから2チャンネルになった他、搭載している基板などを再設計し、信号品質やノイズなどを含め性能を改善したシリーズとなっている。変調帯域幅が2GHzというのも特長だ。「5G向けでは、1GHzあれば十分とされているが、それを超える場合もある」とキーサイトは説明する。
2チャンネルを備えているので、受信試験の際は、受信信号と、受信感度試験用の妨害波を1台で出力できる。さらに、これら2チャンネルから位相コヒーレントを確保した信号を出力できるので、ビームフォーミングやMIMOの試験を行う際に便利だ。
価格は、タッチパネルを搭載したM9384B VXGが約2800万円から、M9383B VXG-mが約3000万円からとなっている。
キーサイトは、5G用の基地局(gNB)の開発向けに、ベクトル信号発生器とスペクトラムアナライザーなどで構成するシステムを提供しているが、今回、VXGが登場したことで、同システムのコアエンジンとなる信号発生器の性能が上がることになる。
キーサイトのgNB向けテストソリューション。VXGの登場で、システム全体の試験性能も上がる 出典:キーサイト(クリックで拡大)
11万円台の4chオシロ、5万波形/秒の高速表示も
キーサイト・テクノロジー(以下、キーサイト)は2019年1月9日、デジタルオシロスコープ「InfiniiVision 1000Xシリーズ」に、新しく4チャンネルの品種「DSOX1204A」「DSOX1204G」を追加した。
ローデ、WLAN 2×2 MIMOシグナリングテスター
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、IEEE 802.11ax規格に準拠したRF特性を測定できるWLAN 2×2 MIMOシグナリングテスター「R&S CMW270」を発売する。
ローデ、5G対応機器のテストソリューション
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、5G(第5世代移動通信)対応機器の放射測定に向けた標準テストソリューションを発表した。
高速NAND向けテストシステムなど、アドバンテストが展示
アドバンテストは「SEMICON Japan 2018」(2018年12月12〜14日、東京ビッグサイト)で、同社のテストプラットフォーム向けの新しいモジュールなど、新製品を展示した。
アンリツとSamsung、「5G NR IODT」に成功
アンリツは2018年10月、Samsung Electronicsと共同で、アンリツ製ラジオコミュニケーションテストステーション「MT8000A」とRF測定/プロトコル試験ソフトウェアを使用し、Samsungが開発中の5G NR(New Radio)対応通信モデムの5G NRフルスタックIODT(Interoperability Development Testing:相互運用性の開発テスト)に成功したと発表した。
オシロ1台で電源ノイズとインピーダンスを測定
キーサイト・テクノロジーは、オシロスコープ「Infiniium Sシリーズ」を用い、電源インピーダンスの周波数特性を測定できる「PIアナライザー」の本格販売を始めた。
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