会場ではTraveoファミリーの「S6J32xシリーズ」を搭載したフルバーチャルクラスタや、1つのパッケージで2つのHVAC(空調)パネルを動作させるデモ、最新の「TraveoII」ファミリーの低消費電力の検証などをはじめ、同社の各種車載向け製品の紹介やデモンストレーションも行われた。
展示されていた車載向けの3チャンネル電源IC「S6BP50xAシリーズ」は、降圧コントローラー、降圧コンバーター、昇圧コンバーターで構成。1つのパッケージでバッテリーから5.0V、3.3V、1.2Vという3種の電圧を生成できる製品だ。バッテリーの電圧が不安定な状況でも、電解キャパシターなしで安定した5.0Vを供給が可能であり、システムの小型化、バッテリーの長寿命化も実現している。
会場では、実際にインスツルメントクラスタに接続した状態で、バッテリーの電圧を変化させるデモが実演され、3チャンネルで安定した電圧を供給する様子が確認できた。また、「S6BP20xAシリーズ」を使ったコールドクランク時の電源安定供給のデモでは、既存のパワーマネジメントICとの比較も行われていた。
PSoC(プログラマブルSoC)「Automotive PSoC4000」によるタッチパネルのソリューションも紹介された。Automotive PSoC4000は、Arm Cortex-M CPUやプログラマブルなデジタルブロックとアナログブロック、独自の静電容量タッチセンシングシステム「CapSense」などを1チップに集積したSoC「PSoC4」シリーズ。会場では、3D射出成型プラスチックの中にプリント回路や電子部品を内蔵する「IMSEソリューション」を提供するTacto Tekとの協業による、軽量、薄型の車内タッチライトが展示されていた。
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