そして、3つ目の戦略が、「エッジとクラウドの補完的な連携」だ。
Khona氏は、「クラウドとの連携により、クラウドとエッジ、両方の特長を生かしたシステムの開発が重要」と説明。アプリケーションのクラウドからエッジへのシームレスな移動を可能にすることで、データの転送量を抑え、低レイテンシを実現する。これは、「産業用途の場合、ネットワークへの良好な接続が担保できるわけではないため、非常に重要となる」という。Khona氏は、実例として、AWS(Amazon Web Services)の「AWS IoT」との連携を紹介した。


「AWS Greengrass」とXilinxの製品の連携デモ。XilinxのSoC「ZYNQ-7000」を搭載した開発ボード(左)には、温度センサーが取り付けられており、温度データを、ZYNQ Ultrascale+を搭載した開発ボード「Ultra96」(中)に送信。データはクラウド上で確認できる(右)。左のボードには「Amazon FreeRTOS」が、Ultra96には、Linuxと「AWS Greengrass」が、組み込まれている(クリックで拡大)
こちらは、独trenz electronicのモーター開発キット。ボードには、XilinxのFPGAを搭載。モーターのアルゴリズムをPythonベースでFPGAに実装し、データの視覚化やリアルタイム制御などを可能にしている(クリックで拡大)同社によると、クラウドサービスとの連携については、現在はAWSのみだが、今後、他ベンダーとも同様の連携を展開していく予定だという。
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