ザイリンクスは、Solarflare Communicationsの買収を全て完了し、Solarflareの「SmartNICテクノロジー」をザイリンクス製品に統合した。
ザイリンクスは2019年8月、Solarflare Communications(以下、Solarflare)の買収を全て完了し、Solarflareの「SmartNICテクノロジー」をザイリンクス製品に統合したと発表した。これを機にザイリンクスは、「データセンターファースト」の戦略を一段と加速する。
ザイリンクスは、2017年にSolarflareの戦略的投資家となった。その後、消費電力75W以下で1秒当たり1億パケット以上の送受信を処理する、シングルチップFPGAベースのインテリジェントネットワークインタフェースカード「100Gb SmartNIC」を共同で開発するなど、協業による成果を上げてきた。
こうした状況を踏まえザイリンクスは、協業体制にあったSolarflareを買収することで最終合意。発表した2019年4月以降は、技術や製品の統合に向けて、準備を進めてきた。
ザイリンクスとSolarflareの製品群を融合させた新たな「SmartNICソリューション」は、ソフトウェアとハードウェアに適応性があり、ネットワークやストレージ、演算などのワークロードを、NIC上で直接実行することができる。このため、従来のようにサーバ上でこれらのワークロードを実行させる必要がなくなるという。
ザイリンクスは今後、標準サーバの演算性能を向上させるための適応型アクセラレーターカード「Alveo」に、Solarflareのネットワーク技術を統合することも計画している。
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