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自律センシング技術の市場投入を加速するLiDAR製品ADIと独First Sensorが協業

アナログ・デバイセズは、センサーシステムなどを手掛ける独First Sensorと協業する。両社の持つデバイスの相互接続を最適化したLiDARソリューションを共同開発し、自律輸送システム市場へ提供する。

» 2019年07月16日 09時30分 公開
[EE Times Japan]

 アナログ・デバイセズ(ADI)は2019年6月、センサーシステムなどを手掛ける独First Sensorとの協業を発表した。両社の持つデバイスの相互接続を最適化したLiDARソリューションを共同開発し、自律輸送システム市場へ提供する。

両社の協業による新しいLiDARソリューションのイメージ

TIAとAPDを最適化し、高性能で効率的なLiDARの開発へ

 協業の第1弾として、LiDAR信号チェーンの短縮化技術を共同で開発。ADIのトランスインピーダンスアンプ(TIA)とFirst Sensorのアバランシェフォトダイオード(APD)の相互接続を最適化する。これにより、ノイズフロアと帯域幅が改善し、より長距離にある物体を、より高精度で検出するLiDARシステムを提供する。

 今後両社は、システムメーカーによる複合ソリューションのテスト向けに、共通評価用ボードを提供する。メーカーは、無人車両、ドローン、無人潜水機における自律機器や安全システムの性能向上だけでなく、サイズ、重量、消費電力、コストの削減が期待できる。輸送、スマート農業、工業生産といった市場に向けた、速やかな製品投入も可能になる。

 今回の協業は、ADIの自動運転プラットフォーム「Drive360」の新規開発も示唆している。Drive360は、ADIの持つ高性能MEMS、RF/ミリ波、フォトニクス/光学分野の中核技術を活用したソリューション。自動車や工業生産アプリケーションにおける高度な自動運転技術のニーズに応えるとしている。

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